第556回:『Standard Championship 2026 1st』トーナメントレポート

 5月30・31日に愛知県名古屋市のIMYホールにて『Standard Championship 2026 1st』が開催されました。
 『夢幻の海』環境のスタンダードにおけるシーズン王者を決めるトーナメントであり、上位2名が『世界選手権 2026』日本代表の権利を獲得します。
 99名のプレイヤーが参加した大会のレポートを、トップ8のデッキリストとあわせてお届けします。

【『Standard Championship 2026 1st』配信アーカイブはこちら】

予選ラウンド

 予選ラウンドはスイスドロー8回戦で行われました。

 『MASTERS 2026』とともにスタートした『夢幻の海』環境は、「カモメ団」「ライトニング」「MBM」といった新カードによって生まれた新興のデッキタイプが活躍を見せつつ、「土単」「コスト3WoL」「騎士」など既存の有力デッキも存在感を発揮しているという構図でした。節目となるこの大会でのデッキ分布は以下の通りでした。

 『MASTERS 2026 1st season』での使用率はそれほど高くなかったものの、3週前の岡山大会で優勝していた「戦士」が使用数トップとなり、それに「コスト3WoL」「土単」が続く分布となりました。頭ひとつ抜けたデッキ不在の環境が続いており、この大会でも分布は大きくばらけています。

 スイスドロー8回戦を終え「風水モンスター」のeurekaさんが全勝で1位通過、以降は7勝1敗の2名と、6勝2敗の12名からタイブレークで5名が翌日の決勝トーナメントへ進出しました。

▲トップ8の顔ぶれ

準々決勝(結果)


eureka(風水モンスター) 2-0 ばん(風土FFXII)
レイシー(水単モンスター) 2-1 よつまた(雷水)
ありか(戦士) 2-0 Log(ライトニング)
らいとにぃ(戦士) 2-0 YU(コスト3WoL)


NAGOYA CUP 2026


 2日目には恒例のサイドイベント『NAGOYA CUP』が開催され、75名の参加者で一日にぎわいました。「風水モンスター」を使用したキラマルスさんが唯一の6戦全勝で優勝しています。

 9月の『2nd』の際はもちろん、今後も過去に使用したサプライを配布するイベントを予定しておりますので、ぜひご参加ください。


■『NAGOYA CUP 2026』優勝:キラマルス

デッキ:風水モンスター

準決勝

eureka(風水モンスター)対 レイシー(水単モンスター)

[1ゲーム目]
 レイシーさんは【15-118C】ブルードラゴンを早々に打点に変換し、さらに【28-118L】ゴルベーザを追加して早期決着を図りますが、eurekaさんの【23-104H】湿地の魔女、そしてモンスターデッキ対決であまりに強力な【19-035R】アレキサンダーに阻まれます。さらに同系対決のキラーカードでおなじみの【16-048H】ジタンが次々と強力なカードを盗んだことでeurekaさんの優位は決定的なものになり、1ゲームを先取します。

[2ゲーム目]
 ダメージこそeurekaさんが先行するものの、EXバーストに恵まれたレイシーさんがeurekaさんの【21-119H】レナによるドローを受け入れすべてのEXバーストを使用したことで、お互いの残りデッキ枚数が4枚を切る緊迫した展開になりました。盤面で押し返しての勝利は不可能と悟ったレイシーさんは【23-129H】ルナフレーナをあえて使うことでeurekaさんにドローを強制し、デッキ切れによる勝利を目指します。返すターンでeurekaさんのデッキは残り1枚となりますが、自身の【23-104H】湿地の魔女のオートアビリティにスタックしてすべてのモンスターをアクションアビリティで射出することでドローを回避する好プレイにより、フォワードに触らないEXバーストでは負けにならない状況を作り出します。そのままアタックが無事に通り、eurekaさんが初日から無敗のまま決勝に駒を進めました。



ありか(戦士)対 らいとにぃ(戦士)

[1ゲーム目]
 お互いにバックアップを並べたのちに、鏡合わせのように強力なフォワードを投げ合う展開になります。そうしたなか、クリティカルなタイミングで【18-107L】アクスターを通したありかさんが押し切って勝利。1ゲームを先取します。

[2ゲーム目]
 ありかさんが1ターン目から【24-005L】クライヴで速攻を仕掛けますが、その後のドローと手札の属性がかみ合わず、思うように展開できません。その隙に【21-010H】タイヴァスから次々に戦士のフォワードを繰り出したらいとにぃさんが勝利。決着は3ゲーム目に持ち越されます。

[3ゲーム目]
 らいとにぃさんは序盤から【27-028H】シーモア【21-010H】タイヴァス【18-107L】アクスターと次々に強力なフォワードを展開していきます。防戦を強いられるありかさんでしたが、【23-120R】クジャで粘りながら序盤に並べたバックアップの枚数差を活かして少しずつアドバンテージを確保していきます。壮絶なフィールドの取り合いになりましたが、細かなアドバンテージを使ってみごとにゲームを制したのはありかさんでした。  

決勝

ありか(戦士)対 eureka(風水モンスター)


 決勝トーナメントに残った『世界選手権』出場経験者2名がいずれも勝ち上がり、初出場を目指したプレイヤーにとって高く立ちはだかりました。eurekaさん、ありかさんともに『Standard Championship』では準優勝の経験があり、互いに初の優勝が懸かったマッチとなります。


[1ゲーム目]
 長期戦を避けたいありかさんは【19-019R】ヴィンセントでバックアップを凍結した隙に削り切るプランをとりますが、2ダメージ連続でEXバーストを踏んでプランが崩れてしまいます。さらに【14-057H】ローザの5キャスト目のアビリティで【23-104H】湿地の魔女がめくれたことでeurekaさんのフィールドは盤石になり、そのまま優位を保ち続けたeurekaさんが全勝での優勝に王手をかけます。

[2ゲーム目]
 1ターン目に【13-093H】サラから【21-048L】セーラ姫【3-059H】タイクーン王から【21-119H】レナをサーチしバックアップを伸ばしきる道筋を作ったeurekaさんですが、ありかさんの【24-018R】ヨーゼフからの【21-035C】ミンウで出鼻をくじかれます。さらに次のターンには【27-028H】シーモアが着地し、なかなか都合よくバックアップを並べさせてもらえません。このテンポを活かしたありかさんがそのまま攻め切って勝利。全勝優勝に待ったをかけ、優勝の行方は最終ゲームに持ち越されます。

[3ゲーム目]
 後攻のありかさんは1ターン目からバックアップを2体並べて手札を使い切っての【24-005L】クライヴでロケットスタートを切ります。さらに【24-005L】クライヴが倒されずにターンが返ってきたのを見ると手札を3枚切って【21-010H】タイヴァスをキャストし最大リターンを狙いますが、これはeurekaさんの【9-114C】不浄王キュクレインで阻まれます。eurekaさんも動き出せるだけのバックアップがそろったので、続くターンに【24-097C】スティルツキン【13-037C】オチューを経由しつつの【23-104H】湿地の魔女【24-105R】モルボルのコンボで盤面を取り返します。
 このまま徐々にeurekaさん優勢へと傾いていくように見えましたが、ここからありかさんの攻め手が尽きません。EXバーストで負けた1ゲーム目を思えばキャストしたいであろう【21-119H】レナを2CPに変換してフォワードを展開、【21-010H】タイヴァスからも【18-107L】アクスター【27-122S】ウクラマトではなく【21-010H】タイヴァスをサーチと、とにかく継戦能力を重視したプレイが功を奏し【9-114C】不浄王キュクレインがめくれていなければあわや勝利というところまでeurekaさんを追い詰めます。
 なんとか生き延びたeurekaさんは、見えているカードだけでは盤面を返すことができないため熟考の末【23-129H】ルナフレーナをキャストしますが……そこに解答はなし。ありかさんが最終ゲームを制しました。


 『Standard Championship 2023』『Standard Championship 2024』で惜しくも準優勝だったありかさんが、悲願の優勝を果たしました。おめでとうございます!  


 『世界選手権 2026』へと続くロードマップはまだ序盤です。9月の『Standard Championship 2026 2nd』、そして全国各地で予選が展開中の『MASTERS 2026』とその決勝大会『FINAL』に向けて『FFTCG』の公式トーナメントはますます盛り上がりを見せていきます。今後も皆さまのご参加をお待ちしております!  

▲『世界選手権 2026』の権利を獲得したありかさん(写真右)とeurekaさん(写真左)

『Standard Championship 2026 1st』トップ8デッキリスト

※リスト内のカード名をクリックするとカード画像が表示されます。