第430回:『MASTERS 2024 1st season 神戸』『MASTERS 2024 1st season 福島』トーナメントレポート

 公式トーナメント『MASTERS 2024』、今回は連戦となった『MASTERS 2024 1st season 神戸』と『MASTERS 2024 1st season 福島』のレポートをお届けします。

MASTERS 2024 1st season 神戸【スタンダード】


 4月13日、兵庫県神戸市の「三宮コンベンションセンター」にて『MASTERS 2024 1st season 神戸』が開催され、50名のプレイヤーによるスタンダードでのスイスドロー6回戦+決勝トーナメント3回戦で行なわれました。

 開幕戦の『MASTERS 2024 1st season 千葉』では新鋭の「騎士」デッキが目立ったなかで「光の戦士」がワンツーフィニッシュという結果でしたが、西日本での初戦は以下のメタゲームとなりました。

11名:「騎士」
7名:「光の戦士」
4名:「火単」「土水」
3名:「氷雷」
2名:「水単」「氷雷FFVIII」「氷水」「4属性WoL(うちフルアート単1)」
1名:「火単マギサ」「氷単」「土単」「氷土」「風水」「火雷」「火雷FFXIII」「雷単FFVIII」 「4属性FFVIII」「水雷暁の血盟」「火氷DFF」「モールズの夜会」「コスト3WoL」


 前週の千葉大会から続けて「騎士」デッキが1番人気でした。【22-097L】クリルラ【18-015R】ラムザからの大量展開でゲームをすばやく終わらせる、目下のところ環境の最速を誇るデッキです。
 それに続いたのが千葉大会を制した「光の戦士」デッキ。バックアップさえしっかり置けていれば【19-128L】ウォーリアオブライト【19-102L】レフィアといった強力カードがぐっと勝ちを引き寄せてくれます。
 注目は3番人気のひとつ「火単」で、新戦力のLBカード【22-113L】モント・リオニスにより確実にフィニッシャーを出せるようになり爆発力がアップしています。  

 スイスドローを終えてトップ8には「騎士」×3と「氷雷」「氷水」「氷単」「光の戦士」「4属性WoL」が残りました。「騎士」デッキは千葉大会でも決勝トーナメントの半数を占めており、この結果は環境序盤の目立ったトピックと言えるでしょう。

 決勝戦はその「騎士」デッキを使うenchabiさんと「氷雷」デッキのぱっつぁんさんの対戦となりました。
 マッチは2ゲームともenchabiさんが先に【22-097L】クリルラ【18-015R】ラムザから大量展開で仕掛けますが、ぱっつぁんさんが【17-090R】イクシオン【14-122L】アルシドで的確にさばいて手札破壊でenchabiさんの動きを封じる展開で勝利。ぱっつぁんさんはこの日だけで「騎士」デッキに4勝0敗とのことで、トップメタへの対策が功を奏しての優勝となりました。おめでとうございます!

『MASTERS 2024 1st season 神戸』トップ8デッキリスト【スタンダード】

※デッキ内のカード名をクリックするとカード画像が表示されます。


MASTERS 2024 1st season 福島【スタンダード】


 4月14日、福島県福島市の「福島県教育会館」にて『MASTERS 2024 1st season 福島』が開催されました。29名のプレイヤーによるスタンダードでのスイスドロー6回戦+決勝トーナメント2回戦で行なわれました。

 新環境では「Limit Break」の登場によりフォワードのオートアビリティに頼るデッキがさらに増えたことで、【12-002H】アマテラス【13-022H】シド・ランデルといったカードに注目が集まっているようです。デッキの分布は以下のようになりました。

5名:「氷雷」
4名:「騎士」
3名:「火単」「土雷」
2名:「雷単」「光の戦士」「コスト3WoL」
1名:「風単」「土単」「水単」「火雷FFXIV」「麒麟」「闇の戦士」「モールズの夜会」「火氷雷コスト3WoL」


 もっとも人気を集めたのは、前日の『MASTERS 2024 1st season 神戸』で優勝したばかりの「氷雷」でした。【17-090R】イクシオン【22-077H】ガルーダ [III]が「騎士」に強く、環境が動き始めていることが感じられます。
 それに続いた使用数の「騎士」は早くも周囲のマークがきつくなってきているようですが、それすらも高い展開力で貫通できる魅力を秘めています。  

 トップ4に残ったのは「土雷」「氷雷」「騎士」「火氷雷コスト3WoL」でした。「騎士」の活躍を受けてか、【22-120H】クラウドを採用できる雷属性入りのデッキが活躍を見せています。
 決勝はオリジナルの調整が施されたかいむさんの「火氷雷コスト3WoL」と、堅実なプレイで勝ち進んだモーグリ大好きさんの「騎士」の組み合わせになりました。

 1ゲーム目、先攻のかいむさんは1ターン目から【21-121L】ウォーリアオブライトのキャストを試みますが、【13-034H】レメディしかめくれず苦しいスタート。後攻のモーグリ大好きさんは【21-115C】ラーサー【22-097L】クリルラをサーチし、【13-034H】レメディのオートアビリティには【12-002H】アマテラスで対処して次のターンに向けた準備を進めます。しかし、続くターンに氷属性のカードを引き入れたかいむさんは手札に1枚残してあった【13-022H】シド・ランデルをキャスト。これにより【22-097L】クリルラのオートアビリティが無力化されてしまいます。モーグリ大好きさんは渋々【12-103H】ベアトリクス【22-097L】クリルラを並べて粘る態勢を取り、かいむさんは【14-124H】ゼロムスでこじ開けにかかります。モーグリ大好きさんは【18-130L】フリオニールのアクションアビリティで【14-124H】ゼロムスの迎撃には成功しますが、【22-120H】クラウド【22-114H】ヴィクトラで息切れせず押し切ったかいむさんが1ゲーム目を先取します。

 2ゲーム目、先攻のモーグリ大好きさんはいきなり【22-097L】クリルラをキャスト。【6-041L】リノアを持っていたので1ターン待ちたかったところですが、【13-022H】シド・ランデルで無力化されてはたまらないので苦渋の決断です。手札を大きく消費したモーグリ大好きさんに対し、ここでかいむさんは【14-122L】アルシド【18-107L】アクスター【19-124L】ヤ・シュトラと展開して強烈なカウンターを決め、そのまま【22-115R】サージェス【22-114H】ヴィクトラとLBカードでフィールドを制圧。デッキのポテンシャルを活かしきって優勝を勝ち取りました。おめでとうございます!



 『MASTERS 2024』、今週末は4月21日に三重県津市(スタンダード)で開催されます。皆さまのご参加をお待ちしております!

『MASTERS 2024 1st season 福島』トップ4デッキリスト【スタンダード】

※デッキ内のカード名をクリックするとカード画像が表示されます。