第385回：Card of the Week　今週の一枚（2023/06/09）　

　皆さんこんにちは！ 『FFTCG』プロデューサーの景山太郎です。新しく発売されるブースターパックのカードを先行して紹介する「Card of the Week 今週の一枚」の季節がまたやってまいりました。

　今回からカードを紹介していくのは7月28日発売の『英雄の夜明け』。『Opus』シリーズはこのセットでなんと通算20番目のブースターパックを送り出したこととなります。記念すべきこのセットの「今週の一枚」は、いつもより豪華にしていくつもりです。それではさっそくカード紹介にいってみましょう！

　シリーズの初回で取り上げるのは梶本ユキヒロさん描き下ろしのセシル、それも暗黒騎士の【20-075L】セシルと、パラディンの【20-109H】セシルの2枚になります。

　まずはイラストをご覧ください。陰と陽、光と闇、同じキャラクターですが暗黒騎士とパラディンの対比が美しく、どちらのカードも一緒に使いたくなってくるのではないでしょうか。そんな方々にとって朗報ですが、この2枚のカードは非常に相性がよく、無理なくどころか積極的に同じデッキで使いたくなるデザインになっています。まずは【20-075L】セシルのほうから見ていきましょう。

　【20-075L】セシルはコスト5、パワー9000のフォワードで、オートアビリティを生み出すフィールドアビリティ、アクションアビリティ、スペシャルアビリティの3つを持っています。

　1つ目のフィールドアビリティによって、通常の5CPを支払う代わりに土属性のCP1つと水属性のCP1つ、合計で2CP支払えばキャストすることができます。2CPでパワー9000はさすがに破格のスペックと言えるでしょう。ただ、この方法でキャストするとフィールドに出たときにあなたに1点のダメージを与えるというデメリットなオートアビリティが付いてきてしまいます。とはいえそれでも十分すぎるサイズですし、あえてダメージを受けることで得するタイプのカードもたくさんありますので、一概にデメリットとは言い切れないところもあります。

　続いてアクションアビリティですが、【20-075L】セシルをブレイクゾーンに置くことで【ジョブ(パラディン)】の【カード名(セシル)】を1枚サーチしフィールドに出すことができます。【20-075L】セシルが召喚獣やアビリティでブレイクされそうになったときに使えば、相手のそれらを無効にし、新たなセシルをフィールドに出せるのです。後で紹介する【20-109H】セシルも【ジョブ(パラディン)】ですので、もちろんサーチしてくることができます。覚えておいてください。

　最後にスペシャルアビリティのイビルブラストです。土属性のCP1つと【カード名(セシル)】1枚だけでフォワード1体に8000ダメージを与えることができる、手軽なスペシャルアビリティです。同名のカードを多く入れるデッキの場合、こういった気軽に使えるスペシャルアビリティの存在は大いに役に立つことでしょう。

　続いて【20-109H】セシルの紹介をしていきましょう。こちらはコスト4でパワー8000、オートアビリティ、アクションアビリティ、そしてスペシャルアビリティを1つずつ持ちます。

　オートアビリティでは自身か【カテゴリ(IV)】のキャラクターがあなたのフィールドに出たとき、クリスタルを得ることができます。そしてそのクリスタルは次のアクションアビリティのコストになります。クリスタルを1つ支払うことで、あなたのコントロールする【カテゴリ（IV）】のフォワード1体をターン終了時までパワー＋1000し、対戦相手のアビリティによっては選ばれなくします。セシル自身も【カテゴリ(IV)】ですから、自分自身を守ることもできる便利なアビリティです。そして最後のスペシャルアビリティであるシャインブラストですが、こちらは【カード名(セシル)】を捨てるだけでフォワード1体のパワーをターン終了時までー5000できます。

　紹介した2枚のセシルですが、【20-075L】セシルは軽いCPでフィールドに出すことができますし、【ジョブ(パラディン)】のセシルは水属性に多いので、土水という組み合わせはデッキを組むうえでベストと言えるのではないでしょうか。もちろん【20-075L】セシルは風属性の【16-051L】セシルや光属性の【17-139S】セシルにアクセスすることもできますので、デッキの軸に据えることで柔軟な構築が可能となります。【カード名(セシル)】を多めにデッキに入れても、それによる問題は先ほど紹介した手軽なスペシャルアビリティが解決してくれるでしょう。