第498回:Card of the Week 今週の一枚(2025/07/18)
皆さんこんにちは。週に一度のお楽しみ、「今週の一枚」の日がやってまいりました。8月8日発売予定の新ブースターパック『深淵のガンスリンガー』から今回紹介するのはFINAL FANTASY XVの主人公、Oreki Genyaさん描き下ろしの【26-077R】ノクティスと、その宿命の相手である【26-122H】アーデンの2枚です(アーデンは描き下ろしではありません)。
それではさっそくカードを見ていきましょう。まずは【26-077R】ノクティスです。【26-077R】ノクティスは描き下ろしなのでフルアート版も存在しますよ。
【26-077R】ノクティス
【26-077R】ノクティスはコスト2、パワー5000の土属性のフォワードで、フィールドに出たときのオートアビリティを1つと、コントローラーがダメージを3点以上受けているときにフィールドに出ると発動するオートアビリティを1つ持っています。ダメージが3点以上の状態でフィールドに出すと、2つのオートアビリティが両方とも発動することになります。
1つ目のオートアビリティは、『ノクティスがフィールドに出たとき、あなたのブレイクゾーンにある【カテゴリ(XV)】のキャラクターカード1枚を選ぶ。それをデッキの1番上に置く。』というものです。すぐに手札に入るわけではないのでこのアビリティだけでは直接的なアドバンテージは取れませんが、2つ目の Damage 3 で有効になるオートアビリティが『ノクティスがフィールドに出たとき、カードを1枚引く。』というものですので、この2つのアビリティがかみ合えばノクティスは実質0コストで出すことができます。……できるのですが、この動き、特筆すべきものかと言われるとそうでもないですよね。一定のダメージを受けていないといけないし。
それなら、EXバーストを持つキャラクターカードをデッキの1番上に置くのはどうでしょう。これなら次の対戦相手のターン、アタックに対する抑止力になってくれます。【カテゴリ(XV)】なら【18-137S】アラネア、【21-130S】ノクティスのように対戦相手のフォワードをブレイクできるものがおすすめです。ダメージを3点以上受けている場合は、先にカードを1枚引いてからデッキの1番上に置きましょう。
さらに突き詰めるなら【18-078R】シドニーや【15-092C】ソニトのような、あなたに1点のダメージを与えるアビリティを持つキャラクターとの併用も考えられます。【26-077R】ノクティスを出し、EXバーストを持つカードを1枚デッキの上に乗せ、【18-078R】シドニーなどのアビリティを使えば、抑止力にとどまらず能動的にEXバーストを使用できます。工夫次第でデッキの主力的なカードになりそうです。
【26-122H】アーデン
続いて【26-122H】アーデンを紹介します。
【26-122H】アーデンはコスト4、パワー8000の闇属性のフォワードです。アビリティは、『アーデンをブレイクゾーンに置く:対戦相手のコントロールするフォワード1体を選ぶ。ターン終了時までそれのパワーを-8000する。』というアクションアビリティと、5ダメージ以上受けているときに使える『《0》:アーデンをフィールドに出す。アーデンがフィールドに出たとき、アーデンはあなたに1点のダメージを与える。このアビリティはあなたのメインフェイズにアーデンがブレイクゾーンにある場合にしか使えない。』というアクションアビリティを持ちます。
自身をブレイクゾーンに置くのがコストのフォワードを除去するアビリティと、ブレイクゾーンから復活してくるアビリティ。【26-122H】アーデン1枚で完結している感がありますね。ダメージを受けてしまうので繰り返し使うことは現実的にはちょっと難しいですが1回だけでも強力ですし、実際に使用しなくても牽制として優秀なアビリティになっています。
さて、ダメージを受けるといえば、そうです、先ほど紹介した【26-077R】ノクティスとの“共闘”も考えられそうです。原作的と言えばいいのかそうではないのか、判断の分かれるところかもしれませんが、少なくとも『FFTCG』ではこの2枚の相性は悪くありません。
さて、いよいよ来週は『深淵のガンスリンガー』の「今週の一枚」シリーズ最終回です。最後は、命の価値を失った人々が自ら作り上げた終わりの機構を紹介します。
ではまた来週お会いしましょう。
景山太郎