第486回:Card of the Week 今週の一枚(2025/06/06)
皆さんこんにちは。約3か月ぶりに帰ってきました「今週の一枚」。今回のシリーズでは全8回にわたって、8月8日発売予定の新ブースターパック『深淵のガンスリンガー』収録のカードを紹介していきます。今回もすてきで魅力的なカードをたくさん紹介していきますのでお楽しみに!
それではさっそく始めていきましょう。記念すべき1枚目は、『ファイナルファンタジーXVI』から髙橋和哉さん描き下ろしの【26-034L】ジルです。
【26-034L】ジル
今回の『深淵のガンスリンガー』ではファイナルファンタジーXVIからの描き下ろしが3枚あるのですが、そのうちの1枚になります。背景に結晶が舞うすばらしいイラストになっています。フルアート版のカードも美しい仕上がりですね。
【26-034L】ジルはコスト3、パワー7000の氷のフォワードで【ジョブ(ドミナント)】です。このジョブを持つフォワードはほぼすべてキーワードアビリティである『顕現』を持っていますが、【26-034L】ジルは【カード名(シヴァ [XVI])】に顕現することができます。顕現先としてはまず、ブースターパック『秘められた伝説』に収録されている【24-024R】シヴァ [XVI]がありますが、とりあえず【26-034L】ジルが持つほかのアビリティを見ていきましょう。
【26-034L】ジルはフィールドに出たときに発動するオートアビリティと、【26-034L】ジルのコントローラーのアタックフェイズ開始時に発動するオートアビリティを持っています。フィールドに出たときのオートアビリティは『あなたのブレイクゾーンにある【ジョブ(召喚獣)】とゲームから除外されているあなたの【ジョブ(召喚獣)】を合わせた数までのキャラクターを選ぶ。それらをダルにする。』というものです。2~3体くらいは無理なくダルにできそうですし、除外されているカードも数えるので【9-068H】ドラゴンなどで事前にブレイクゾーンから除外されていても問題ありません。フォワードのにらみ合いで拮抗しているときなどはかなり強そうです。また、まとめてダルにしてしまうことから【25-029R】ヌージとも相性がよいですし、【11-035R】セッツァーのスペシャルアビリティ『スロット』にはロマンを感じますね。
しかしながらさらに強いのはもう1つの、アタックフェイズ開始時に発動するオートアビリティです。なんと氷のCPを1つ支払うだけでダル状態のフォワード1体を選び、それをブレイクすることができるのです! フィールドに出たときにダルにしたフォワードをそのままブレイクすることができますし、自分のターンに毎回発動するので【26-034L】ジルがいる限り、対戦相手は貴重なフォワードをアタックなどでダルにするのをためらうことでしょう。
これだけでもコスト3のフォワードとしては優秀なカードですが、前述したように『顕現』も持っています。【24-024R】シヴァ [XVI]を顕現させれば、【26-034L】ジルがフィールドに出たときにダルにしたフォワードをブレイクすることができますし、2体ブレイクできればターン終了時に手札を捨てさせることもできます。手軽かつ強力なよいシナジーと言えるのではないでしょうか。
【26-029R】シヴァ [XVI]
こちらのシヴァ [XVI]はまた違ったアプローチで【26-034L】ジルのアビリティをよりよいものにします。【26-029R】シヴァ [XVI]のアビリティを見ていきましょう。
【26-029R】シヴァ [XVI]は『フィールドに出たとき、対戦相手のコントロールするすべてのフォワードを凍結させる。』ことができます。【26-034L】ジルでダルにしたフォワードをさらに凍結させられるのです。しかし両方を単純にフィールドに出すだけではコストが重いので、無理がなければ『顕現』させたほうがよいでしょう。『ジルがシヴァ [XVI]に顕現したとき、対戦相手のコントロールするすべてのキャラクターを凍結させる。』ことができるのですから。こちらはフォワード限定ではなくキャラクターにもおよぶので、フィールドに出たばかり、あるいはCPを生み出してダル状態になっているバックアップも巻き添えにできます。
なかなか支配的なアビリティですが、さらにスペシャルアビリティ『アイスエイジ』を持つので、フィールドに出た後もしっかり仕事をしてくれます。【24-024R】シヴァ [XVI]と【26-029R】シヴァ [XVI]、どちらを使用するか迷うところですがどちらにもよさがあるので、いっそ両方とも入れてしまってもよさそうです。状況によってどちらを『顕現』するのか選択肢があるのはよいことですし。
いかがでしょうか。今回の【26-034L】ジル、そして【26-029R】シヴァ [XVI]は皆さんのデッキ構築のモチベーションを高めてくれそうでしょうか。ぜひチャレンジしてみてください。
来週は『FINAL FANTASY XIV』からとてつもない闇のフォワードを紹介します。
それではまた次回、月で会いましょう。
景山太郎