第422回:Card of the Week 今週の一枚(2024/02/16)

 皆さんこんにちは。『FFTCG』プロデューサーの景山太郎です。早くも2回目を迎えた『秘められた希望』の「今週の一枚」。先週は要注目の新たな能力である「Limit Break」を持つカードを紹介しましたが、今週は「Limit Break」は持たないけれど新環境で注目されるだろうカードを取り上げます。

【22-075H】イデア

 紹介するのは『FINAL FANTASY VIII』から【22-075H】イデアになります。このカードは株式会社KINSHAクリエイションズさんによる描き下ろしのカードで、もちろんフルアートカードも存在します。

 それではカードとしての能力を見ていきましょう。【22-075H】イデアはコスト5・パワー8000の雷属性のフォワードで【ジョブ(魔女)】、カテゴリは出典どおり【カテゴリ(VIII)】となります。アビリティはフィールドに出たときのオートアビリティと、アクションアビリティを1つずつ持ちます。

 オートアビリティはよくあるタイプのもので、【カテゴリ(VIII)】のフォワードを1枚サーチして手札に加えることができます。『秘められた希望』の新カードにも昨年の世界選手権の配信で公開した【22-010L】セルフィや、北米のWinter Cupで公開した【22-022R】キスティスなど【カテゴリ(VIII)】のフォワードが何体か存在しますし、今までのセットにも【6-041L】リノア【21-027L】グリーヴァといった有力カードが収録されています。特に【21-027L】グリーヴァと【22-075H】イデアの相性は抜群で、【21-027L】グリーヴァがフィールドからブレイクゾーンに置かれたら、デッキから【ジョブ(魔女)】である【22-075H】イデアをサーチして直接フィールドに出すことができます。そして【22-075H】イデアのアビリティで、新たな【21-027L】グリーヴァをサーチすることができるのです。【21-027L】グリーヴァを倒したと思ったらフィールドに【22-075H】イデアがいて、手札に次の【21-027L】グリーヴァが控えている。対戦相手からすれば、フォワードを倒したのに状況は著しく悪くなっていそうです。

 そうそう、もう1つのアビリティの説明もしなければいけませんね。前述したようにもう1つのアビリティはアクションアビリティです。ただ、そのコストが結構特殊なものでデッキのカードを上から2枚ブレイクゾーンに置くことがコストになっています。通常の場合はフォワード1体を選び、ターン終了時までそれのパワーを-4000するのですが、ブレイクゾーンにカードが10枚以上あると代わりに-8000します。さすがにこの数値は結構大きく、中堅クラスのフォワードなら討ち取れるでしょう。コストとしてカードを2枚ブレイクゾーンに置くので、わりと簡単に条件を満たすことができそうです。1ターンに1度、それも自分のターンでしか使えませんが十分な威力のアビリティと言えるでしょう。

 「Limit Break」が注目される新セット『秘められた希望』ですが、このようにデッキの軸になりそうなカードも多数収録されていますので今後もどんどん紹介していきます。

 来週はレジェンド1枚と、それと同じジョブを持つ描き下ろしのカード1枚、あわせて2枚のカードを紹介します。お楽しみに!



 景山太郎