第397回:Card of the Week 今週の一枚(2023/07/14)

 皆さんこんにちは、リシェルです。

 『英雄の夜明け』から「今週の一枚」をお届けしますが、今回のシリーズでの最終回になるとともに、私がお送りする「今週の一枚」も今回で最後となります。ファイナルということで、壮大なスケールのカードを選ばせていただきました。

 今回ご紹介するのは『DISSIDIA FINAL FANTASY NT』で各『FINAL FANTASY』作品の主人公とその敵を全員まとめて相手にしたキャラクターであり、最後を締めくくるのにふさわしいと感じました。山下美樹さんの美麗なイラストをフィーチャーした【20-127L】神竜です。


 それではどうぞ!

【20-127L】神竜

 【20-127L】神竜はコスト5でパワー9000、光属性のフォワードで、ブレイブを持ち【カテゴリ(DFF)】の【ジョブ(竜)】です。対戦相手のコントロールするフォワードが自分のコントロールするフォワードより3体以上多い場合は、【20-127L】神竜をキャストするためのコストは3減ります。

 それに加えて『神竜がフィールドに出たとき、カード1枚をサーチし、手札に加えてもよい。』というオートアビリティを持っています。また、「タイダルウェイブ」という《神竜》1枚と6CPで使えるスペシャルアビリティも持っており、効果は『対戦相手のコントロールするすべてのフォワードをブレイクする。このアビリティはあなたのターンにしか使えない。』というものです。

 『DISSIDIA FINAL FANTASY NT』のクライマックスでの壮大なバトルと同様に(観たことがないという方はこのシーンを観てみることを強くオススメします)、【20-127L】神竜は対戦相手のフォワードすべてにとって圧倒的な脅威となります。【20-127L】神竜をキャストし、スペシャルアビリティも使うためには合計11ものCPという大きな代償が必要ですが、それに見合うほどの大きなリターンがあります。コスト減少を機能させることができれば8CPで対戦相手のフォワードを(状況からして3体以上も)一掃できるので、一転してかなりお得な動きと言えるでしょう。【20-127L】神竜は光属性であるためどんなデッキにも組み込みやすいのですが、【1-183H】コスモス【13-103L】マーテリアなどの助けがないと他の光属性キャラクターと同時にフィールドに出すことができないので、その点はお忘れなく。

 『FFTCG』で「神竜」という名前のカードはこれで2種類目です。タイダルウェイブをより確実に発動させるためにより多くの《神竜》をデッキに入れる必要があると考えるプレイヤーは、同様のアビリティを持つ【14-115L】神竜を検討してみてもよいかもしれません。とはいえ、タイダルウェイブを考慮しなくても【20-127L】神竜はサーチするアビリティでピンチのときに必要なカードを引くことができるので、サーチのためだけに【20-127L】神竜をデッキに入れるのも手堅い策かもしれません。

 以上を踏まえると【20-127L】神竜には2つのモードがあり、1つはコスト5でパワー9000のブレイブ持ちのサーチ用フォワードとして使うモード、もう1つはコスト8+αで相手の盤面を一掃できるパワー9000のブレイブ持ち、というふうに考えられます。そう考えると、そのときの場面で何が必要かに応じて使い分けができる、非常に汎用的なカードと言えますすね。また、10月に発売予定の「DISSIDIA FINAL FANTASY コレクションセット 2023」にも注目しておいてください。 【20-127L】神竜とシナジーのあるカードが収録されているかもしれませんよ。

 『英雄の夜明け』でのこれまでの「今週の一枚」、そして私からお送りする最後の「今週の一枚」をお楽しみいただけたなら幸いです。私はこの連載を6年前から担当し始め、これまで私が興味を持った新セットのカードや、既存のカードの中でのお気に入りなど数々のカードを紹介してきましたので、最後のコラムを書き進めているなかでとても感傷的になりました。

 今後の「今週の一枚」は景山さんに委ねますが、これまで記事をお楽しみいただいた皆さんに深くお礼申し上げます。今後は私も皆さんとともに、1人のファン、そしてプレイヤーとしてこれからの『FFTCG』の歴史を作っていくカードをチェックしたいと思います。


 それでは、またお会いできる日まで。



 ~リシェル