第386回:『日本選手権 2023 Summer 仙台予選』『日本選手権 2023 Summer 広島予選』トーナメントレポート

 公式トーナメント『日本選手権 2023』のレポート。今回は『日本選手権 2023 Summer 仙台予選』(L3構築)と『日本選手権 2023 Summer 広島予選』(スタンダード)のレポートをお届けいたします。

日本選手権 2023 Summer 仙台予選【L3構築】


 6月10日、宮城県仙台市の「PARM-CITY 131」にて『日本選手権 2023 Summer 仙台予選』(L3構築)が開催され、参加者11名によるスイスドロー5回戦+決勝トーナメント2回戦で行なわれました。

 「4属性WoL」「氷雷」「火雷FFXIII」が環境の中心で緩やかな三すくみを形成している現在のL3構築ですが、デッキ分布は以下のとおりとなりました。

4名:「4属性WoL」
3名:「氷雷」
1名:「土単タッチ氷」「火風」「火氷」「火氷雷夢の三兄弟」


 3強の一角「火雷FFXIII」の姿はなく、【19-128L】ウォーリアオブライトのためのバックアップを並べるゲーム序盤に隙ができがちな「4属性WoL」にとってやや都合のよいメタゲームとなりました。
 使用者1名の「火氷雷夢の三兄弟」が1位通過し、「4属性WoL」2名と「氷雷」が決勝トーナメントに進出しました。【19-016H】レーヴの展開力と速度を駆使して「火雷XIII」よりもひと回り大きい(多くのプレイヤーが採用している対策カードに耐えられるサイズの)フォワードを並べ、【18-107L】アクスターでどこからでも差し切ってくる「火氷雷夢の三兄弟」には多くのデッキが対応に苦心しているのが印象的でした。  

 決勝戦は「4属性WoL」対決を制して勝ち上がってきたモーグリ大好きさんと、前週と同じ「氷雷」で高崎予選からの2連覇がかかるちょーぎょーじさんの組み合わせとなりました。

 1ゲーム目、両者バックアップを並べ合う展開からちょーぎょーじさんの【19-024L】セーラ[MOBIUS]が動き始めました。オートアビリティを持つフォワードが多く、属性的に軽量除去も採用しにくい「4属性WoL」にとってはかなり嫌なフォワードです。ちょーぎょーじさんは3つのアクションアビリティを使いこなして順調にダメージを刻みますが、なかなか氷属性のバックアップを引き込めません。それでもなんとかバックアップを凍結させつつ攻め続けますが、【18-120H】ティファのスペシャルアビリティでアタッカーをまとめて除去されてしまいます。そこから【19-128L】ウォーリアオブライトのキャストで攻守を逆転したモーグリ大好きさんが1ゲーム先取しました。

 2ゲーム目、今度はお互いが属性、枚数ともに十分なバックアップを並べ【17-096H】黒衣の男【19-128L】ウォーリアオブライトが盤面を奪い合うがっぷり四つの展開となります。アドバンテージ勝負なら直接リソースを増やせる【17-096H】黒衣の男に軍配があがるため、ちょーぎょーじさんのほうがいくらか手札を多く確保しますが、モーグリ大好きさんは【18-120H】ティファ【18-111L】バッシュなど優秀なオートアビリティを持つ軽量フォワードでダメージを6点まで一気に稼ぎます。
 ちょーぎょーじさんはそこからしのぎ続けてモーグリ大好きさんのフォワードを一掃し、手札も空にして【17-096H】黒衣の男と(20枚除外を達成した)【17-091L】エクスデスを含む複数のフォワードを並べます。決着は3ゲーム目にもつれ込む……かと思われましたが、返しのターンでモーグリ大好きさんがドローしたのは【19-108L】ジタン! コスト4以上のフォワードが並ぶ敵陣をすり抜けて、最後のダメージ1点と優勝をもぎ取りました。おめでとうございます!

『日本選手権 2023 Summer 仙台予選』TOP4デッキリスト【L3構築】


日本選手権 2023 Summer 広島予選【スタンダード】


 6月11日、広島県広島市の「広島グリーンアリーナ」にて『日本選手権 2023 Summer 広島予選』(スタンダード)が開催され、参加者17名によるスイスドロー6回戦+決勝トーナメント2回戦で行なわれました。


 『Standard Championship 2023』以来となるスタンダードでのトーナメントでしたが、そこでも優勝していた「4属性WoL」に代表される土水をベースとしたデッキが引き続き人気を集めました。デッキの分布は以下のとおりです。

6名:「4属性WoL」
2名:「モールズの夜会」「氷雷」
1名:「風単」「水単」「土水」「氷土」「火雷FFXIII」「風土雷」「光の戦士」


 トップ4には「水単」「火雷FFXIII」「氷雷」「4属性WoL」が勝ち残りました。最近のトーナメントでは振るわなかった「水単」が人気のデッキタイプを抑えて予選を1位通過しています。  

 決勝戦は「氷雷」のザワワさんと、「4属性WoL」のサトツさんの組み合わせとなりました。

 1ゲーム目、ザワワさんは【4-120R】レストリクターから【18-028C】ネロ【18-019R】ヴァイスと展開して相手の動きを止め、ゲームを有利に進めます。サトツさんは【16-136S】アーロン【15-119L】ポロムで切り返そうとしますが、反撃をきっちり【11-127L】クラウドでシャットアウトしたザワワさんが勝利しました。

 2ゲーム目もザワワさんは【4-120R】レストリクターからスタート。サトツさんは早々に【19-119L】ウネをキャストしますが、ザワワさんは【18-019R】ヴァイス【18-116L】セフィロスで対処し、そのまま【17-091L】エクスデスで早々に20枚のカードを除外して逆転の芽を摘みにかかります。サトツさんは残ったわずかな手札とバックアップから【1-107L】シャントットをキャストして望みをつないだものの、ザワワさんはそこから着実に【13-028L】ファイサリスでリソース差を広げ続け、デッキの狙いどおりの動きで優勝を勝ち取りました。おめでとうございます!



 『日本選手権 2023 Summer』、今週末は6月17日に大阪府大阪市(スタンダード)で開催されます。皆さまのご参加をお待ちしております!

『日本選手権 2023 Summer 広島予選』TOP4デッキリスト【スタンダード】