第379回:『日本選手権 2023 Spring 岡山予選』『日本選手権 2023 Spring 札幌予選』トーナメントレポート

 公式トーナメント『日本選手権 2023』のレポート。今回は連戦となった『日本選手権 2023 Spring 岡山予選』(L3構築)と『日本選手権 2023 Spring 札幌予選』(スタンダード)のレポートをお届けいたします。

日本選手権 2023 Spring 岡山予選【L3構築】


 4月22日、岡山県岡山市の「岡山商工会議所」にて『日本選手権 2023 Spring 岡山予選』が開催され、L3構築による参加者24名でのスイスドロー6回戦+決勝トーナメント2回戦で行なわれました。

 先週の岐阜予選に続き「4属性WoL」が一番人気となりましたが、それ以外はさまざまなタイプのデッキが見られ、L3構築はまだ研究途上のメタゲームと言えそうです。デッキの分布は以下のようになりました。

5名:「4属性WoL」
2名:「水単」「氷雷」「火雷FFXIII」「土水」「火風雷」「風雷水」
1名:「風単」「風雷」「氷風雷」「氷風土」「氷土」「火氷雷FFXIII」「火氷雷夢の三兄弟」


 決勝トーナメントには「4属性WoL」2名と「風雷」「火雷FFXIII」が進出しました。これまでの予選ではマークが強かったせいか勝ち切れていなかった「火雷FFXIII」でしたが予選ラウンドを全勝で勝ち上がっており、変わらず環境の速度を定義するデッキとして存在感を放っています。  

 決勝戦はその「火雷FFXIII」を使う居ないヒトさんと、準決勝で「4属性WoL」のミラーマッチを制したヒチウさんの組み合わせとなりました。

 1ゲーム目、先攻の居ないヒトさんは【19-005C】サッズ【19-007C】ドッジからのスタートとなりましたが、2ターン目には【19-138S】ライトニング【19-131S】ファングを展開して攻め始めます。ヒチウさんは【17-014R】バハムートで対処してダメージを抑えにかかりますが、直後に後続の【19-138S】ライトニングをドローした居ないヒトさんが押し切って勝利しました。

 2ゲーム目も居ないヒトさんは【19-005C】サッズ【19-007C】ドッジからのスタートで、2ターン目に【19-129S】ヴァニラから【19-138S】ライトニング【19-131S】ファングを送り込みます。ヒチウさんも【17-014R】バハムート【18-120H】ティファで対処し、いったんは攻勢を止めることに成功しますが、居ないヒトさんは返す刀の【17-014R】バハムート【18-120H】ティファを退けます。そのまま1ターン目にキャストしていた【19-005C】サッズが7点目のダメージを奪取し、居ないヒトさんが予選ラウンドから全勝で優勝を勝ち取りました。おめでとうございます!


 なお、『日本選手権 2023』の予選ではサイドイベントとしてオールスタードラフトを開催しています(オールスタードラフトについてはこのページで説明しています)。
 4名以上集まり次第の開催なのですべての会場で楽しめるわけではありませんが、現在までで約2,700枚にのぼる『FFTCG』の歴代カードをふんだんに楽しめるフォーマットですので、ぜひ機会があれば遊んでみてください。

『日本選手権 2023 Spring 岡山予選』TOP4デッキリスト【L3構築】


日本選手権 2023 Spring 札幌予選【スタンダード】


 4月23日、北海道札幌市の「札幌北口カンファレンスプラザ」にて『日本選手権 2023 Spring 札幌予選』がスタンダードで開催されました。地元勢と遠征勢のあわせて10名にご参加いただき、和やかな雰囲気でスイスドロー5回戦+決勝トーナメント2回戦が行なわれました。


 スタンダードでの予選は『神戸予選』以来2度目でしたが、使用デッキは大きくばらけて以下のとおりとなりました。

2名:「火雷FFXIII」「水単タッチ多属性レオ」
1名:「風単」「氷雷」「火氷FFVI」「光の戦士」「火土水召喚士」「モールズの夜会WoL」


 中でも注目は、強豪プレイヤーのはらさんとひれひれ(∵)さんが持ち込んできた「水単レオ」に【19-128L】ウォーリアオブライトをはじめとするさまざまな属性のカードをタッチしたデッキで、お2人とも決勝トーナメントに駒を進めました。コンボ成立までのスキを手札破壊で埋める狙いとコンボが決まってからの豪快なムーブが特徴的で、今後のメタゲーム次第では大きな活躍が期待されます。  

 決勝戦はその「水単タッチ多属性レオ」デッキのはらさんと、準決勝でそのデッキを下している「氷雷」デッキのTAKさんの組み合わせとなりました。

 1ゲーム目、バックアップを整える立ち上がりとなったはらさんに対し、TAKさんは【14-122L】アルシドを絡めて展開した4体のフォワードで一気に攻め込みます。そのまま相手に対応する余裕を与えなかったTAKさんが先勝しました。

 2ゲーム目、はらさんは【12-097H】シルドラからバックアップをそろえていくスタートを切りますが、TAKさんは【11-127L】クラウド【18-028C】ネロ【18-019R】ヴァイスとつなげ、手札をオールインして今度は相手の手札を攻めていきます。
 はらさんは2点ずつダメージを刻まれつつも【12-097H】シルドラ【18-102C】ワッカでコンボへの態勢を整えつつ、【14-102L】海神リヴァイアサンでフィールドを制圧にかかりますが、【11-127L】クラウドがデッキの残り枚数を削りながら脅威を退け続け、伸るか反るかのところで勝利をたぐり寄せました。おめでとうございます!


 『日本選手権 2023 Spring』、1週の間を挟んで次回は5月7日に徳島県徳島市(スタンダード)で開催されます。皆さまのご参加をお待ちしております!

『日本選手権 2023 Spring 札幌予選』TOP4デッキリスト【スタンダード】