第355回:『MASTERS 22-23 福岡』トーナメントレポート

 公式トーナメント『MASTERS 22-23』のレポート。今回は『MASTERS 22-23 福岡』(11月20日)のもようをお届けいたします。

MASTERS 22-23 福岡【L3構築】

 11月20日、福岡県福岡市の「博多バスターミナル」にて、『MASTERS22‐23福岡』(L3構築)が開催され、参加者26名によるスイスドロー6回戦+決勝トーナメント2回戦が行われました。  

 「L3構築」での大会ということで、各属性のクリスタルを駆使したデッキや、スタンダードで結果を出しているデッキをベースにチューンナップされたもの、カードプールの狭さを活かして序盤からフォワードで押し込む速攻デッキなど、スタンダードとはまた違ったメタゲームの変遷がうかがえました。


以下が参加者のデッキタイプ一覧です。
4名:「土氷」「水風(「FFX」1、踊り子1)」
3名:「火水」
2名:「風雷」「水雷」「氷雷(タークス1)」「モールズの夜会」
1名:「火氷」「火風」「火土」「土水」「風土麒麟」「土雷王の剣」「火風水光の戦士」


 決勝トーナメント進出を決めたのは「火水」×3と「火氷」1名で、「火水」デッキは使用者の全員が予選ラウンドを通過するという結果となりました。

 決勝は予選を6戦全勝で1位通過したあとら@あそくまさんと、サトツさんによる、地元福岡の強豪プレイヤーによる「火水」デッキどうしの対決となりました。

 1ゲーム目は2ターン目までお互いにまったく同じ立ち上がりで、バックアップを1枚キャストし【16-115H】セーラ [MOBIUS]から入る「火水」デッキの定石と言える動き出しで始まりましたが、4枚目以降のバックアップをすばやくそろえたサトツさんが少しずつ展開力で勝り、ダメージレースを優位に進めていきます。
 あとら@あそくまさんは中盤でバックアップが3枚で止まってしまいますが、【17-007C】ゴブリンによってダメージ除去の効率を上げ、脅威となるフォワードへの対処を低コストで済ませられる点を活かしてフィールドの主導権を取り返します。しかし、お互いのデッキが残り数枚になるまでゲームがもつれ込み、中盤までに受けたダメージの分デッキの枚数が少ないあとら@あそくまさんは7点目を入れられないと判断して投了。1本目はサトツさんが先取しました。

 2ゲーム目、1本目とは反対にあとら@あそくまさんが早々にバックアップをそろえ、コスト面でリードを広げていきます。先ほどのゲーム内容を受けてサトツさんはデッキアウトも視野に入れた戦略に切り替えたのか、除去カードを積極的にため込みつつ、戦線が破綻しない程度に相手の攻め手を対処していきます。
 あとら@あそくまさんも除去効率で負けない【15-122L】モグ [VI]による展開力を中心にフォワードをキャストしていきますが、「火水」デッキの除去ラインがそのまま採用しているフォワードに効いてしまう数値ということもあって一歩攻め手のターンが足りず、序盤で相手に与えたダメージよりもドローが上回ったことでデッキの枚数差が覆った結果、サトツさんがさばききるかたちで『MASTERS 22‐23 福岡』の優勝を決めました。おめでとうございます!


 『力の復活』の発売でまた大きくカードプールが更新されますが、強力なコントロールデッキである「火水」の活躍は、今後のL3構築のメタゲームにも大きな影響を与えそうです。



 『MASTERS 22-23』前半戦は今週末、11月27日の滋賀県大津市(スタンダード)でラストとなります。

 皆さまのご参加をお待ちしております!

『MASTERS 22-23 福岡』トップ4デッキリスト【L3構築】