第353回：Card of the Week　今週の一枚（2022/11/18）　

　皆さんこんにちは。『FFTCG』プロデューサーの景山太郎です。12月9日発売の『力の復活』の「今週の一枚」、自分は二度目の登場となります。今回もよろしくお願いします。

　さて、前回の自分のコラムでは皆川史生さん描き下ろしの【18-026L】テオドールを紹介しましたので、2回目も描き下ろしのカードを紹介したいと思います。今回紹介するカードは伊藤龍馬さん描き下ろしの【18-111L】バッシュです。まず、いつものようにカード画像をフルアート版と一緒にご覧ください。

　いかがでしょう。図らずも自分のコラムでは2回連続で渋いおじさんキャラクターを紹介する形になりましたが、今回の【18-111L】バッシュもかっこいいですね。それではさっそくカードの能力を見ていきましょう。

　【18-111L】バッシュは火属性と土属性の多属性フォワードでコスト3、パワー7000、3つのアビリティを持ち、そのうちの2つはキーワードアビリティのDamageを持つものとなっています。コスト3でパワー7000は一般的には標準ですが、多属性カードとしてはやや低いパワーと言えるでしょうか。しかしながら、強力な3つのアビリティがこのカードには備わっています。

　1つ目のアビリティは「バッシュがフィールドに出たとき、あなたは1点のダメージを受けてもよい。そうしたとき、【カード名(バッシュ)】以外の火属性か土属性のキャラクターカード1枚をサーチし、手札に加える。」というものです。コストの制限やキャラクタータイプの制限なくカードを1枚サーチできるなら、1点のダメージなどそれほど大きいものではないでしょう。

　そしてこの効果は、【18-111L】バッシュが持つ残り2つのアビリティと親和性が高いです。なにしろ、それら2つのアビリティはどちらもDamageを持っているのですから。あなたがダメージを3点以上受けているなら【18-111L】バッシュのパワーは+1000され、ブレイブを得ます。そしてあなたが5点以上のダメージを受けているなら、それに加えて【18-111L】バッシュがアタックしたときに、対戦相手のフォワード1体に8000ダメージを与えられるようになります。自身によって1点受けられるので、3点のダメージはおそらくあっという間でしょう。また、対戦相手はあなたが【18-111L】バッシュをコントロールしている際にあなたに5点目のダメージを与えることをちゅうちょするはずです。

　このように【18-111L】バッシュは自身のアビリティでシナジーが完結しているのですが、さらにもう少しこれを推し進めて、デッキ構築の段階からダメージを受けるデメリットをメリットに変えることができます。バッシュのようにダメージを一定以上受けているときに効果を発揮するDamage型のアビリティを持っているカードとの相性は言うまでもないでしょう。

　バッシュと同じ火属性もしくは土属性のカードでも【13-012R】バハムートと【17-014R】バハムートの2種類のバハムート、【17-072H】バロン近衛兵などがありますし、少し前のカードになりますが、あなたがダメージを受けたときに対戦相手のフォワードとパワー分のダメージを与えあうことができる【7-077L】ノクティスも相性という面では悪くないでしょう。Damageを持つアビリティといえば、バッシュとは因縁深い【17-067C】ガブラスもよいカードです。【18-111L】バッシュのアビリティでサーチできるのもよいですね。