第321回:『第四期 名人戦 近畿地区予選』『第四期 名人戦 関東地区予選』トーナメントレポート

 『MASTERS 2021』の日程が(『FINAL』と『THE AFTER』を残して)終了し、新たな公式トーナメント『第四期 名人戦』の地区予選がスタートしました。9月に開催予定の『第四期名人位決定戦』に向け、全国10か所で地区予選が行なわれます。

 「光の使者」のスタンダード環境はまだ始まったばかりで、どのようなデッキが現れるのかも注目です。今回は開幕の2連戦『第四期 名人戦 近畿地区予選』(5月21日・大阪)と『第四期 名人戦 関東地区予選』(5月22日・横浜)のもようをお届けいたします。

第四期 名人戦 近畿地区予選

 5月21日、大阪の浪速区民センターにて『第四期 名人戦 近畿地区予選』が開催されました。
 新たな"名人位"が決まる『名人位決定戦』への権利を懸けた新シーズンの開幕となり、参加者41名によるスイスドロー6回戦+プレーオフ1回戦が行なわれました。

 使用デッキの上位は直近の『MASTERS 2021』でも存在感を発揮していた「風水空賊」と「土水リディア」、そして「光の使者」で登場した新規アーキタイプの「火雷黒魔道士」となりましたが、それ以外のデッキタイプも多く選択され、幅広いデッキが見受けられるトーナメントとなっていました。


以下が参加者のデッキタイプ一覧です。

5名:風水空賊
4名:火雷黒魔道士、土水リディア
3名:水単、モールズの夜会、王の剣
2名:氷単、火氷、火水、氷雷
1名:火単侍、風単、火土、火雷、風雷、風水、土水、水雷、火風水、風土水、スカリー

 そんな中、『名人位決定戦』への最初の切符を全勝優勝で獲得したのは「風単」デッキを使用されたしーゆーさんでした。「風単」は会場唯一のデッキタイプでしたが、最近の海外でのトーナメント結果を参考に独自の調整を施したのが結果につながったとのことでした。おめでとうございます!

 また、同じく参加権利をストレートで獲得された2位のholyさんの【16-126R】レオを活かした「水雷」も会場唯一のデッキタイプ。3位のlogさんの「火水」デッキは使用した2名がともに権利を獲得していることから、成績上位者の環境予測が光るトーナメントだったようです。

 プレーオフ通過者を含めて、権利を獲得した6名のうち5名が違うデッキタイプとなった今大会の結果を受け、今後のメタゲームがどのように推移するのか、注目です!

『第四期 名人戦 近畿地区予選』通過者デッキリスト


第四期 名人戦 関東地区予選


 5月25日、横浜市の「ビジョンセンター横浜」にて『第四期 名人戦 関東地区予選』が、参加者47名によるスイスドロー6回戦+プレーオフ1回戦で開催されました。

 デッキ分布は前環境での有力デッキをブラッシュアップしたものが目立つなか、新環境での『MASTERS 2021』から活躍が続く「水単」と、前日の『近畿地区予選』を制した「風単」が目を引くものになりました。ただ、もっとも使用者の多かった「土水」でも7/47名と決して多くなく、多種多様なデッキタイプが持ち込まれるまだまだ研究の余地のある環境といった印象を受けました。

 6回戦のスイスドロー終了時点で全勝は1人もおらず、5勝1敗のプレイヤー6人がタイブレークで順位を決する大混戦となりましたが、優勝したのは「風単」を使用したeurekaさんでした! おめでとうございます!

 ほかに「火単」「風水空賊」「水単」×2、そして【16-119H】フースーヤを活かした「土水+火風」を使用した計6名の方が『第四期名人位決定戦』の参加権利を獲得されています。

 地区予選、そして「光の使者」環境はまだまだ始まったばかり。2日連続の優勝となった「風単」の牙城は崩されるのか、崩されるならばそれはいったいどんなデッキとなるのか、今後も目が離せません。



 今週末は5月28日に愛知県名古屋市で『第四期 名人戦 東海地区予選』が開催されます。

 皆さまのご参加をお待ちしております!

『第四期 名人戦 関東地区予選』通過者デッキリスト