第313回:Card of the Week 今週の一枚(2022/02/25)

 みなさん、こんにちは! リシェルです。最新ブースター『光の使者』から新しいカードを毎週1枚お届けしていますが、今回はまた私の番です。私は「今週の一枚」で紹介する新しいカードを選んでいる際に、必ず1枚は純粋に「アートワークが大好き」という理由で選ぶようにしています。もちろん、そのカードにすばらしい効果がともなうようであればさらにうれしいのですが、小池紅美子氏の美しいアートワークが描かれた今回のカードの場合、その2つの条件が完璧にそろっています! それではさっそく、【16-116L】ティーダについてお話ししましょう!

【16-116L】ティーダ

 『ファイナルファンタジーX』が愛されている理由はさまざまです。私も、青春時代にプレイした記憶や、ティーダがブリッツボールをプレイしていたOP映像を見ていたことを鮮明に覚えています。そして、ブリッツボールはこの作品で私が一番気に入っている部分にもなりました。
 作中のティーダは、敵の間をうまくすり抜けたりゴールを決めたり、父親の得意技「ジェクトシュート」でブロッカーをフィールドから除外したり、やはりすばらしい選手でした! これまでにも数々のカードとして登場しているティーダですが、それが今回のティーダを特に気に入っている理由でもあります。それでは、カードを見ていきましょう。

 【16-116L】ティーダはコスト3、パワー7000、【ジョブ (ガード)】 と 【カテゴリ (DFF・X)】 の水属性のフォワードです。また、『ティーダはブロックされない。』というフィールドアビリティを持っているので、ブリッツボールと同じく常にゴールを決められるのですね!
 そのほか、オートアビリティも2つ持っており、ひとつは『ティーダがフィールドからデッキに置かれたとき、カードを3枚引く。』とあり、もうひとつは『ティーダが対戦相手の召喚獣やアビリティによって選ばれたとき、ティーダをデッキの1番下に置いてもよい。そうしたとき、対戦相手のコントロールするフォワード1体を選ぶ。それをデッキの1番下に置く。』とあります。

相性のよいカード

 このアビリティの組み合わせによって、【16-116L】ティーダは『FFTCG』をあたかもブリッツボールの対戦かのように扱い、対戦相手のダメージゾーンをゴールとしているかのようです。彼はブロックされないため、フィールドに出続けることで対戦相手とのゲームセットまでの目に見えるタイマーのようになり、同時に彼を活用することで対戦相手を後退させることもできます。彼が選ばれたとき、ティーダのコントローラーは自身のデッキの1番下に彼を置いてカードを3枚引きつつ、対戦相手のコントロールするフォワードをフィールドから退場させることができます(なんだか、「ジェクトシュート」のように聞こえますね)。
 また、【ジョブ (ガード)】によって、これまでにあまり活躍する場のなかった【7-108H】キマリとの(ティーダの3つ目のアビリティこそ発動しにくくなりますが)強力な組み合わせになることはすでにわかっています。新しい「カスタムスターターセット FINAL FANTASY X」に収録されている多くのカードは 【ジョブ (ガード)】と絡むため、そのジョブ戦略を検討したい場合はより多くのオプションを提示してくれます。

 とはいえ、【16-116L】ティーダは基本的にフィールドに出てからしか脅威にならず、フォワードを選ぶことなくフィールドを一掃してしまう効果による影響は非常に受けやすいのです。フォワードを展開するのであれば、【12-002H】アマテラスや【5-068L】ヤ・シュトラなど、彼をしっかりと守れるカードを使用したいところです。ただし、【16-116L】ティーダがあなたのフィールドにいる唯一のフォワードであれば、相手が彼に対処するために【1-107L】シャントットや【13-129S】フィリアなどを使用するのは過剰にコストを消耗する必要が出てくるため、コスト3はよい投資になると考えられます。
 また、【11-109R】エモと【16-116L】ティーダを組み合わせることで、対戦相手のアビリティが選んでいるものの選び先を【16-116L】ティーダに変えてアビリティを発動させることができるため、対戦相手にプレッシャーをかけるのもおもしろいトリックかもしれませんね!


 要約しますと、【16-116L】ティーダは非常に力強いアタッカーであり、ゴールへの絶え間ないシュートとその機敏な泳ぎでプレッシャーをかけ続けるために「ビサイド・オーラカ」(あ、失礼・・・正しくは【カテゴリ (X)】と【ジョブ (ガード)】)にとって必要な存在なのです! 【16-116L】ティーダはあなたのデッキに組み込むに値しますか? ぜひ、ご意見をお聞かせください!

 来週、強力な獣たちのお披露目をたずさえて景山さんが戻ってきます!


 では、それまで!  



 ~リシェル