第299回:Card of the Week 今週の一枚(2021/11/12) 

 皆さんこんにちは! 『FFTCG』プロデューサーの景山太郎です。早いもので今回の『今週の一枚』の最後の紹介となります。ぜひ最後までおつきあいいただけますと幸いです。

 今回紹介するのは『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』から登場の【15-129L】アーデンです。闇属性のレジェンドカードの実力をとくとご覧ください!

【15-129L】アーデン

 【15-129L】アーデンは5コスト、パワー9000のフォワードです。コストとパワーの比率は闇属性にしては平凡ですが、そういうときはたいてい強力でユニークなアビリティを持っているものです。ではそちらを確認してみましょう。アーデンはたった1つだけオートアビリティを持ちます。そしてこのオートアビリティは先述したとおり強力かつとてもユニークなものなのです。

「アーデンがフィールドに出たとき、あなたは手札をすべて捨てる。そうしたとき、対戦相手は捨てた枚数に1足した数だけ以下から選択する。同じものを複数回選択することができる。
・対戦相手は自分のコントロールするキャラクター1体を選択する。それをブレイクゾーンに置く。
・対戦相手はデッキのカードを上から20枚ブレイクゾーンに置く。
・アーデンは対戦相手に1点のダメージを与える。」

 あなたは手札をすべて捨てる! これはとても大きなデメリットです。ご存じのとおりこのゲームでは手札もコストになるので、無駄な手札という概念はほぼありません。ですが、この大きなデメリットに見合うだけの見返りがあなたに与えられます。対戦相手は上記の3つから捨てた枚数に1足した数ぶん、つまり3枚捨てたら4つ、5枚捨てたら6つ選択しなければなりません。
 しかも、3つの選択肢すべてがかなりの痛みを対戦相手に与えます。選択できるのは対戦相手とはいえ、どれを選択されたとしてもかなりの戦果をあげることができるはずです。捨てる手札が多ければ多いほど莫大な効果を得ることができるので、可能ならばバックアップ5体からのCPでコストをまかない、手札を捨てることなくアーデンをキャストできるのが理想的になります。また、バックアップを並べておくと手札0からのリカバリーも早くできますので、そういう意味でもバックアップが多めにあるほうがいいはずです。しかし3回から4回くらい選択させることができれば5コストのフォワードの仕事としては十分ですので、場合によっては手札を1枚捨てて早めに出すという選択肢もありえます。

 強力なアビリティを持つ【15-129L】アーデンですが、それを運用していくうえで気をつけたいことがあります。それは【12-110L】ネオエクスデスなどとは違い、このカードは最速で出すことにほとんど意味がないということです。極端な例を挙げれば、先攻1ターンめに出して3回の選択を要求したとしても、対戦相手は「キャラクター1体をブレイクゾーンに置く」ことを3回選択することで何事もなかったようにしのぐことができます。
 これはあくまで一番わかりやすい例で実際にはそんなプレイングはしないわけですが、そうでなくても手札をすべて捨てるという大きなリスクを背負うわけですから、最大効率を考えて運用していくことが大事になってくるでしょう。

 さあ、これで『クリスタルの支配者』の『今週の一枚』は終了になります。

 次回、2022年3月発売予定のブースターパック『光の使者』でまたお会いしましょう。