第297回:Card of the Week 今週の一枚(2021/11/05) 

 皆さん、こんにちは。リシェルです。今回もまた『クリスタルの支配者』から「今週の一枚」をお届けします!

 新たなセットが発表されるたびに「今週の一枚」で紹介するカードとして、「特にアートワークが素敵であるもの」「私が好きなキャラクターのもの」そして「実際のプレイで活用してみたいアビリティが備わっているもの」のなかから、少なくともどれか1つには当てはまるように心掛けてチョイスしています。今回ご紹介するカードは1枚でこれら3つの条件をすべて満たしているので、とても興奮しています!

 それではさっそく見ていきましょう。『FINAL FANTASY VI』より、【15-036H】セリスです!

【15-036H】セリス

 このアート、ただただすばらしいと思いませんか? このイラストは『クリスタルの支配者』に収録されているほかの『FINAL FANTASY VI』のキャラクターのイラストも手掛けている、KINSHA creations/Accord Sevenによるものです。このカードのセリスは、コンセプトアートをベースにした衣装をまとい、トレードマークともいえる曲刀と一緒に描かれています。もちろん、すばらしいアートワークだけでもコレクションするに値するのですが、プレイアビリティの面ではどうでしょうか?

 【15-036H】セリスはコスト4、パワー7000、氷属性のフォワードで、【カテゴリ(VI)】の【ジョブ(ルーンナイト)】です。さらに彼女には次の2つのオートアビリティがあります。
 1つめは 『セリスがフィールドに出たとき、以下から1つを選択する。 「【カード名(ロック)】1枚をサーチし、手札に加える。」 「対戦相手は手札を1枚捨てる。」』 とあります。
 2つめは 『あなたのコントロールする1体以上の【カテゴリ(VI)】のフォワードがパーティーを組んでアタックしたとき、以下から1つを選択する。 「キャラクターを最大2体まで選ぶ。それらを凍結させる。」 「あなたのブレイクゾーンにある【カテゴリ(VI)】のキャラクターカード1枚を選ぶ。それを手札に加える。」』です。

「主人公」として

 つまり、【15-036H】セリスは原作『FINAL FANTASY VI』の後半での「主人公」としての立ち回りを再現していることが明確かと思います。彼女はロックをサーチできますので【4-048L】ロックや【12-116L】ロックがいれば、どちらも非常に強力な味方になるでしょう。もちろん、選択できるロックはそのほかにも多数存在しますが、おそらく先述の2枚がもっともポピュラーなチョイスになるのではと思います。また、【15-036H】セリスをフィールドに出すときにロックをサーチする必要がないのであれば、対戦相手に手札を1枚捨てさせることができます。

 そして、(仲間を取りまとめる)リーダーとしての役割を再現する部分としては、【カテゴリ(VI)】のフォワードで構成されたパーティーを使って攻撃する前に【15-036H】セリスをフィールドに出すことで、よいアビリティを発動できます。対戦相手のキャラクター2体を凍結できる存在は非常に強い戦力になりえると思いますし、【4-038L】セリスや【8-037R】セリスなど、過去に登場したカードでも見られるようにセリスの特徴とも言えます。それ以外には、ブレイクゾーンにある【カテゴリ(VI)】のキャラクターをあなた自身の手元に戻すことができます。【4-048L】ロックの「ミラージュダイブ」の直後にフォローする形で活用したり、【11-009L】シャドウのスペシャルアビリティ「シャドウファング」を使って相手を脅したり、はたまた【10-132S】ティナをサーチして召喚獣を手札に加える、などの応用もできます。

 【15-036H】セリスは、彼女の仲間の大部分がこれらの属性であるため恐らく「氷単」、または「火氷」デッキがもっともしっくりくると思います。「火氷」であれば【11-002H】インターセプターや【2-019R】魔人ベリアスとあわせてフォワードにヘイストを付与できるので……パーティーを組んで攻撃を繰り出すという形で【15-036H】セリスの2つめのアビリティを最大限に有効活用しやすくなるでしょう。総じて、【15-036H】セリスは【カテゴリ(VI)】が文字どおり「戻ってくる」ために必要としているリーダーになりえる存在で、そのうえ、めちゃくちゃカッコいいです!


 次回は景山プロデューサーが、『クリスタルの支配者』発売前の最後の「今週の一枚」を紹介します!


 それではまた次回!  



 ~リシェル