第292回:Card of the Week 今週の一枚(2021/10/22) 

 皆さんこんにちは! 『FFTCG』プロデューサーの景山太郎です。3回めとなる『クリスタルの支配者』の「今週の一枚」のお時間がやってまいりました。
今回も魅力的なカードを紹介したいと思いますのでよろしくお願いします。

【15-083L】リディア

 それではさっそくカードを見てみましょう。今回紹介するカードは【15-083L】リディアです。リディアはこれまでにも6回カード化されていますが、そのどれもが召喚獣に関するものでした。召喚獣をサーチしたり、コストを支払うことなく召喚獣をキャストしたり……。ジョブが召喚士ということもありますし、そもそも原作での彼女の生い立ちを考えればそういったカードが多くなるのも当然のことでしょう。

 【15-083L】リディアもそのようなアビリティを持っています。しかしながらそのアビリティを使用するためには手順が必要なので、順を追って見ていきたいと思います。まずこのカードか【カテゴリ(IV)】のキャラクターがフィールドに出るたび、リディアに成長カウンターを2つ置きます。このカウンターを使っていくことになるのですが、その使い道としてもう1つのアビリティがあります。

 そのアビリティは『手札からリディアに置かれている成長カウンターの数以下のコストの召喚獣1枚をコストを支払わずにキャストする。』というものです。リディアが出るだけで成長カウンターが2つ乗るので、最低でもコスト2以下の召喚獣はすぐにただでキャストできることになります。しかもこの成長カウンターはアビリティを使ったからといってなくなることはありません。基本的に増えていく一方なので、ターンが進めば高コストの強力な召喚獣を簡単にキャストできるようになります。1ターンに1度しか使えないという制限がついていますが、それでもかなり強力なアビリティと言えるのではないでしょうか。

 とはいえパワー5000のフォワードなので一見簡単に対処できるように見えますが、【15-083L】リディアが持っているもう1つのアビリティがそれを困難にします。リディアは対戦相手の召喚獣やアビリティから与えられるダメージを0にできるのです。パワーをマイナスする効果や直接ブレイクする効果などでなんとかすることはできますが、一番オーソドックスなダメージという手段で倒せないのはそれなりに対処に苦労するはずです。前述したようにパワーが低いためアタックやブロックをすることは少なそうですが、後方から召喚獣で支援するキャラクターとして活躍してくれるのではないでしょうか。

ゴルベーザとカイナッツォ

 最後に【15-083L】リディアと相性のいい、というかちょっとおもしろいシナジーを持つカードを紹介したいと思います。【1-135L】ゴルベーザと【13-091H】カイナッツォです。

 どちらも【カテゴリ(IV)】を持つのでリディアに成長カウンターが乗るというのもありますが、それだけではありません。【1-135L】ゴルベーザのアビリティでフォワードを4体出す際に、そのうちの2体を【15-083L】リディアと【13-091H】カイナッツォにするのです。できればほかの2体も【カテゴリ(IV)】だと効果的です。【13-073H】カインなどがオススメですね。

 こうすると【15-083L】リディア自身がフィールドに出たときのオートアビリティは発動しませんが、ほかの【カテゴリ(IV)】のキャラクターがフィールドに出たぶんは発動するので、【13-091H】カイナッツォと【13-073H】カインを出せば2体分、合計で4つの成長カウンターが乗ることになります。ちょっとがんばってもう1体も【カテゴリ(IV)】のフォワードにすれば、なんと6つも乗ります。コスト6までとなれば、使用頻度の高い召喚獣のほとんどすべてをただでキャストできると言っても過言ではありません。さらに【13-091H】カイナッツォも同様の理由で水カウンターが3つ乗ります。自身のカテゴリでリディアを助けつつ、自分もカウンターを乗せることができるわけです。もし興味深く思っていただけたらぜひデッキ作りにチャレンジしてみてください。

 それでは今回はこのへんで。次回もお楽しみに!