第252回:Card of the Week 今週の一枚(2020/09/03) 

 皆さんこんにちは! 『Opus XII ~クリスタルの目覚め~』の今週の一枚をご紹介していきましょう。今までより長いスパンで展開している今回のシリーズですが、皆さんが使ってみたいと思うカードはありましたでしょうか。今回紹介するカードは新しいデッキアイディアを呼び起こしてくれるカードですので、ぜひ期待してください。それではさっそく紹介していきましょう。

【12-012L】テンゼン

 今回のカードは『FINAL FANTASY XI』に登場する侍のテンゼンになります。このカードは以前に紹介した【12-112L】セルテウスと同じく、伊藤龍馬さん描き下ろしのカードです。ということは、そうです、フルアートカードも存在するのです!

 ただでさえ素敵な描き下ろしのイラストですからフルアートカードがどれほどすばらしいか、これでおわかりいただけると思います。手にする機会があったらぜひじっくりとご確認ください。

 さて、イラストのすばらしさがわかったところで次はアビリティの話をしていきましょう。【12-012L】テンゼンは6コストでパワー9000のフォワードです。パワーに対してコストがやや重いということは、逆説的にアビリティが強力であることを示します。テンゼンはブレイブと、それ以外に2つのオートアビリティを持ちます。オートアビリティはどちらも手札に侍を加えるもので、1つめのものはあなたのターン終了時にデッキのカードを上から5枚公開し、その中から1枚【ジョブ(侍)】か【カード名(侍)】を手札に加えることができます。

 なるほど、よくあるアビリティのように思えるかもしれません。しかし注意してください。このアビリティはなんとあなたのターンの終了時に毎回発動するのです。【12-012L】テンゼンがフィールドにいる限り毎ターンあなたの手札に侍が招集されます。対戦相手はこのフォワードを一刻も早く倒さなければなりません。手札を捨てるとCPを生み出すことができる『FF-TCG』において、手札が増えていくことは大きな脅威です。また、当たり前のことですが毎ターン必要な戦力が増えていくということでもあります。

 しかし、【12-012L】テンゼンを使用しているプレイヤーはその逆に、最低でもフィールドに出したターンの終了時くらいまでは彼を除去されるわけにいきません。アビリティを発動できなければちょっと重めのフォワードをフィールドに出しただけで終わってしまいます。2つめのアビリティが「テンゼンがフィールドから離れたとき、あなたのブレイクゾーンにあるコスト3以下の【ジョブ(侍)】か【カード名(侍)】を選ぶ。それを手札に加える。」というものなので一応最低限のフォローはできるのですが、できれば1つめのアビリティを活用したいものです。このあたりは注意して運用していきましょう。

相性のいいカード

 それでは今回も紹介したカードと相性のいいカードを見ていくことにしましょう。今回のカードは明確に「侍を使おう」と書いてあるのでその方向でいくつかカードを紹介したいと思います。まっさきに候補にあがるのは【11-003R】カイエンです。【12-012L】テンゼンをサーチできるのはもちろん、テンゼンからもアクセスできるカードで、本人のパワーはさほど高くないものの侍がアタックするたびにダメージを与えるアビリティは、侍デッキの中心的存在になってくれます。また、【12-012L】テンゼンは【7-009C】侍や【8-137S】ゴウセツのようなバックアップを持ってくることもできるのでこれらも採用しておきたいです。【8-137S】ゴウセツからサーチできる【8-138S】ヒエンも忘れずに入れておきましょう。

 また、デッキ的に侍が多い火単で組むのも悪くないですが、土属性と組ませるのも悪くありません。【5-081C】コカトリスなどで【12-012L】テンゼンを守ってもいいですし、除去されたとしても【10-068C】クーシーで再び使用することができます。【5-091H】星の神子や【9-063L】ガブラス、【11-072R】デシは【12-012L】テンゼンをサーチできます。

 そしてこれはちょっとしたお遊びでありながら決まると結構な破壊力のあるコンボなのですが、【2-087R】統制者ハシュマリムで突然【11-003R】カイエンの価値を高めるという技も使えます。

 いかがだったでしょうか。侍に完全に特化した【12-012L】テンゼン。そろそろ侍デッキの時代が来るかもしれません。ぜひトライしてみてください。次回はRBが多属性のレジェンドカードを紹介してくれます。