第249回:Card of the Week 今週の一枚(2020/08/13) 

 皆さん、こんにちは! RBです。本日は、今回のセットの中でもっともお気に入りの召喚獣カードのひとつについてお話ししたいと思います。

 なぜお気に入りかと言いますと、『FINAL FANTASY EXPLORERS』を題材に小林元さんが描き下ろした見事なイラストが使用されていることが大きな要因となっています。小林さんは2004年からFINAL FANTASYシリーズにアーティストとしてたずさわっており、『すばらしきこのせかい』ではリードキャラクターアートデザイナーでした。

 また『FINAL FANTASY EXPLORERS』ではデザインチームの一員でしたので、小林さんの『FINAL FANTASY EXPLORERS』召喚獣のイラストはばっちりハマります。今週の『Card of the Week(今週の一枚)』は【12-068H】フェンリルです! さっそく見てみましょう!

【12-068H】フェンリル

 【12-068H】フェンリルは、コスト5の土属性の召喚獣で、【カテゴリ(FFEX)】です。カードには次の通り記載されています:「以下から最大2つまで選択する。
・光か闇属性のフォワード1体を選ぶ。それをブレイクする。
・コスト4以上のバックアップ1体を選ぶ。それをブレイクする。
・モンスター1体を選ぶ。それをブレイクする。
・あなたのブレイクゾーンにあるコスト2の土属性のフォワード1枚を選ぶ。それをダル状態でフィールドに出す。」

複数の効果の選択肢を持つ召喚獣は非常に人気で、【12-068H】フェンリルも例に漏れず人気となるでしょう。

 光や闇属性のフォワードの多くは、全体の中でも強力で除去するのが難しいカードにあたるため、これらを遠慮なくブレイクできるのはかなり人気の効果となりそうです。

 ただ、一番すばらしい点は、これに加えてもうひとつ効果を選べることです。高コストのバックアップをブレイクできる 2つめの効果は、【10-023H】ウネ、【6-045H】シド[II]、または【7-033R】スノウなどのカードに頼っているデッキに対して効果的です。

 【12-068H】フェンリルの参戦で高コストのバックアップに対する対策が追加されたということで、プレイヤーはそのようなカードに頼りすぎないよう意識する必要がでてきます。また【12-068H】フェンリルの3つめの効果は、何の制限もなくモンスターをブレイクするものです。これは使用する場面を選ぶ効果ではありますが、 必要なときのために、複数の効果を持った召喚獣がモンスターをブレイクできると助かります!

 4つめの効果は除去ではありませんが、ゲームの流れを変えたり、単に最初の3つの効果に追加で発動できるボーナスとして役にたちます!

 この効果は、【カテゴリ(WOFF)】デッキにおいて【1-109R】セラフィをフィールドに出すことを可能とし、結果的にフォワードを1枚手札に追加することができます。また【11-136S】クラウドは人気のあるコスト2の土属性フォワードですが、通常次のターンまで生き延びないと持っている強力なアビリティを使うことができません。ただし、【12-068H】フェンリルを使えば、相手ターンの第2メインフェイズ中に【11-136S】クラウドをフィールドに出すことができるため、次のターンまで生き延びてアビリティをすぐ発動できる可能性が高まります!

 最後にこの効果の一番の活用法のひとつは【5-158S】イダと組み合わせることだと思っています。【ジョブ(暁の血盟)】デッキは、ここ最近は皆さんの主戦力から外れてしまっているかもしれませんが、以前リリースされた【8-081R】フェンリルは、光/闇属性カードの除去効果により、【ジョブ(暁の血盟)】デッキで活躍しました。また【5-158S】イダをさらにフィールドに出すことができればゲームの流れを変えるうえで【ジョブ(暁の血盟)】デッキにとって大きな後押しとなるでしょう。彼女はダル状態でフィールドに出ることになりますが、【5-107H】サンクレッドのように、【ジョブ(暁の血盟)】はフィールドのほかの【ジョブ(暁の血盟)に関連する効果を持っていることが多いため、【12-068H】フェンリルはアタックフェイズにおけるトリックプレイにも使えます。

 【12-068H】フェンリルは効果の選択肢の幅が広いこともあり、これ以外にも多くの可能性を秘めています! 土属性のファンにとっては非常に多用途な召喚獣となることは間違いないでしょう! 来週は、今週同様に衝撃を受けるほど見事な『FF-TCG』の新たな描き下ろしアートのカードをTimが紹介してくれます。

 それでは、また次回!

 ~RB