第245回:プロデューサーからスペシャル Vol.11『キャストって何?』

 皆さんこんにちは、『FF-TCG』プロデューサーの景山太郎です。今回のこのコラムでは少し前に『Card of the Week 今週の一枚』で紹介した『Opus XII ~クリスタルの目覚め~』で登場する新カード【12-018H】ラニに書かれている新用語『キャスト』に関して説明したいと思います。召喚獣やアビリティでフィールドに出ることと、カードそのもののコストを支払ってカードを使用することの違いにもつながってくるので、例を挙げて解説していきたいと思います。

『キャスト』

 そもそも『キャスト』とは何か。まずこれをはっきりさせてから『キャスト』と『キャストでないもの』の違いを述べていくことにします。
 というわけで『キャスト』ですが、これはカード左上のクリスタルに書かれているコストを支払い、カードを使用してキャラクターならフィールドに出すこと、あるいは召喚獣なら召喚することを言います。つまり、通常のカードの使い方=『キャスト』です。

 また、何らかの効果によってコストが0になっていた場合や、コストを支払わなくてもよくなっていた場合も、本来コストを支払うべきものであれば『キャスト』です。
 わかりやすいのは【2-109H】ゴルベーザでしょうか。このカードはブレイクゾーンにある名前の異なる【ジョブ(ゴルベーザ四天王)】1枚につきコストが2減ります。つまり4枚あれば0コストになります。この場合、CPを支払っていませんがキャストしたことになります。
 あるいは【11-110L】ガーネットや【6-123L】ミンウのアビリティでコストを支払わずに召喚獣を召喚するものも、ゴルベーザのときと同様にコストを支払っていませんが『キャスト』になります。

『キャスト』でないもの

 反対に『キャスト』でないものを見ていきましょう。まずはキャラクターですが、召喚獣やアビリティによって“フィールドに出す”効果はすべて『キャスト』ではありません。【5-019L】フェニックスや【1-048C】導師でブレイクゾーンからフィールドに出す、【1-060H】レオンハルト、【3-071H】輪廻王カオスなどで手札からフィールドに出す、などというものはすべて『キャスト』ではありません。【5-150S】ノエルのように自身のアクションアビリティでフィールドに出る場合でも、そのために支払っているのはカードの左上のコストではないので『キャスト』ではありません。

 一方で召喚獣ですが、“召喚する”場合、すべて『キャスト』になります。先述の【11-110L】ガーネットなどはアビリティによって召喚しているので『キャスト』ではないと考えるかもしれませんが、召喚獣を召喚する効果なのでこの場合も『キャスト』になります。あえて言うなら召喚獣の効果だけを発動させるアビリティなどがあった場合は『キャスト』にはなりません。例えばEXバーストがそうです。ダメージゾーンに置かれEXバーストが発動すると召喚獣の効果は解決されますが、召喚はしていないので『キャスト』にはなりません。

※日本語版のカードテキストでも、今後『召喚する』は『キャストする』と書かれます。


最後に

 なお、『Opus XII ~クリスタルの目覚め~』以降のシリーズでは『(特定のカードや特定のカード枚数を)キャストしたこと』が関係してくるカードが登場します。新たな戦略に絡んでくることもありますので、ぜひ覚えていただければと思います。それではまた次回。本当はイベント参加レポートとか書きたいのですが、もう少し先になりそうです。