第242回:Card of the Week 今週の一枚(2020/07/02) 

 皆さんこんにちは! お待ちかねの今週の一枚のお時間がやってまいりました。『Opus XII ~クリスタルの覚醒~』からはRBとTim、そしてこの景山の3人体制で今までよりはるかにパワーアップしてお送りしているこのコーナー、お楽しみいただけてますでしょうか。今回は僕の番ということになります。ぜひ最後までお付き合いください。

【12-056H】ガラフ

 今回紹介するカードは『FINAL FANTASY V』に登場する【12-056H】ガラフになります。『Opus XII』のカードのアビリティの一部は原作を強く意識して作られているので、まずはそのあたりから説明していきたいと思います。

 ガラフは3つのアビリティを持っています。その1つめが原作再現を意識したアビリティで、『アタックフェイズ中、ガラフはブレイクされない。』というものです。ガラフは作中で、宿敵であるエクスデスと、バッツやクルルを守るため1対1での決闘を繰り広げます。その戦闘ではガラフのHPが0になってもゲームオーバーにならず、エクスデスの前に立ちはだかり続けます。数々の強力な魔法や技を受けてもなお立ち続ける姿は涙を誘いますが、このアビリティはそのシーンを再現しているのです。ゲームのルール的にはアタックフェイズ中はどのような効果でもブレイクされません。ブロックしたりされたりした際のダメージでもブレイクされませんし、【1-123R】オーディンなどの召喚獣で直接ブレイクするのもアタックフェイズでは不可能です。選ぶことはできますがブレイクすることはできません。また、EXバーストで倒すことも不可能です。このアビリティはフィールドアビリティなので常に効果をもたらしています。【5-099H】イルーアのようなオートアビリティとは違うところに注意してください。

 このアビリティは一見すると、ブロッカーとして使用すれば無敵なのではないか、と感じるかもしれません。しかし、注意したいのはブレイクされないのはアタックフェイズ中のみという点、そしてダメージを受けた場合はそのターンの最後までダメージは残り続けているという点です。つまり、もし【12-056H】ガラフがアタックフェイズ中に自身のパワー以上のダメージを受けていたとしたら、第2メインフェイズのはじめにルールのチェックがされ、ガラフはブレイクされてしまうのです。自分で使うにせよ相手に使われるにせよ、大事なところなので覚えておきましょう。

 2つめのアビリティは3点以上のダメージを受けているときのみ発動するオートアビリティで、ガラフがフィールドからブレイクゾーンに置かれると、コスト2以下の土属性のフォワードをサーチして直接フィールドに出すことができます。『Opus XI』までに土属性のコスト2以下のフォワードは32種類もあります。そしてこの【12-056H】ガラフが収録されている『Opus XII』にも当然該当するフォワードは収録されています。選択肢の多い、活躍してくれそうなアビリティです。

 そして3つめはスペシャルアビリティになります。ガラフがダメージを受けている場合にしか使用できないので少し使い勝手が悪いのですが、そのぶん効果は強力です。パワーが+10000され、さらにアクティブになり追加で1回アタックできます。ガラフがアタックしてきたのでパワーが高いフォワードでブロックすると、ガラフがダメージを受けるので条件を満たしてスペシャルアビリティを使用してくるかもしれません。1度だけなら大きな損傷にはならないかもしれませんが、土属性はフォワードをブレイクゾーンから手札に加えるカードがいくつか存在します。もしそういったカードでこのアビリティを連打されたら……。なかなかロマンを感じさせてくれるカードと言えるのではないでしょうか。

相性のいいカード

 それでは最後に恒例となっているこのカードと相性のいいカードを見ていくことにしましょう。まず、2つめのアビリティで持ってくるフォワードですが、せっかく直接フィールドに出るので、フィールドに出たときのオートアビリティを持っているものとして【10-081R】プリッシュや【1-109R】セラフィは活躍の場がありそうです。ただ、この2枚はデッキの構成に依存する部分もありますので、工夫が必要になります。また、原作再現という意味では【3-078H】クルルはクールな選択かもしれません。

 スペシャルアビリティに注目するならば、能動的にダメージを与えられる【4-058C】サボテンダーや【4-093R】ヘカトンケイルは相性がいいです。特に【4-093R】ヘカトンケイルは相手のフォワード1体をブレイクしつつスペシャルアビリティも使える、という状況を作りやすいので相性のよさは抜群です。

 しかしもっと派手にいくなら【4-083L】シャントットがオススメです。【4-083L】シャントットのコロッサル・シャントットで相手のフォワードを一掃し、かつガラフが複数回アタックできる豪快なコンボです。


 さて、今回の【12-056H】ガラフ、いかがだったでしょうか。歴戦の勇士たる彼をぜひうまく使ってあげてください。次週はRBが2枚のカードをセットで紹介します。果たしてどのようなコンビがくるのか。お楽しみに!