第203回:Card of the Week 今週の一枚(2019/10/10) 

 皆さんこんにちは! このシリーズ2回めの登場となります。『FF-TCG』プロデューサーの景山です。張り切って『Opus X Ancient Champions いにしえの戦士たち』のカードを紹介していくのでぜひ最後までおつきあいください。さて、前回僕が紹介したカードを覚えているでしょうか。そう、『FF III』に登場する強大な力を持つ魔王ザンデでしたね。今回もそれに引き続いて『FF III』に登場する悪役を紹介したいと思います。

【10-129L】ハイン

 魔道士ハイン。『FF III』をプレイしたことがある人なら、この名前を聞けばあることが思い浮かぶのではないでしょうか。そう、耐性を持つ属性と弱点となる属性を切り替えることができる『バリアチェンジ』です。ハインはこれを駆使し、プレイヤーを大いに苦しめます。弱点が変わるので運が悪ければ延々とダメージを入れることができず、長期戦を強いられることになります。『バリアチェンジ』の直後に学者の『みやぶる』などで弱点を探り、その属性でダメージを与えていくのがセオリーとなりますが、それまでとは違った戦い方をしなければいけないという点で大きく印象に残るのではないでしょうか。

 さて、『FF-TCG』初登場となる【10-129L】ハインですが、2つのアクションアビリティを持っています。1つはもちろん『バリアチェンジ』をモチーフにしたものです。手札を1枚捨てることで属性1つを指定し、その属性のアビリティや召喚獣に選ばれずダメージも受けなくなるというものです。なんと『FF-TCG』のハインのアビリティは大元の『バリアチェンジ』と違い、別の弱点ができてしまうことはありませんし、耐性を持つ属性をこちらで任意に指定することができるという、より優れたものになっているのです。【1-107L】シャントットのような選ぶことなくダメージでもないものはどうしようもありませんが、そういったカードでなければほぼシャットアウトできる、強力な守備的アビリティです。

 さらに、もう1つのアクションアビリティは攻守両面で活躍が期待されるアビリティで、3コストとダルだけでフォワードを2体までダルにすることができます。「相手にアタックさせない」「相手にブロックさせない」どちらでも使える便利なものです。ただコストの支払いには火属性か氷属性か雷属性のCPしか使えないので、デッキを選ぶことになってしまうのが少し残念なところではあります。とはいえ、4コストパワー9000という破格の数字に加え、2つの強いアビリティ持ちですから【10-129L】ハインはトーナメントでもよく見るカードになるのではないでしょうか。

相性の良いカード

 それでは最後に、いつものようにハインと相性のいいカードをいくつか挙げていきましょう。単純にカードパワーが高いので適当にデッキに入れても強そうですが、より効果的な組み合わせを探し出し、ハインの活躍の場を増やしていきたいと思います。

 注目したいのは彼の1つめのアクションアビリティのコストです。違う角度から見るとバリアチェンジしつつ、効果的にカードを捨てられるアビリティということになります。例えば【4-033C】シヴァなどはいかがでしょう。ブレイクゾーンにある【カード名(シヴァ)】の数を数えるのですが、ハインのアビリティを使えばシヴァのダメージを簡単に底上げすることができます。また、同じような使いかたとして【7-088L】ギルガメッシュのパワーを突然あげたりすることもできます。【9-002H】イフリータとの相性も悪くありません。

 さらに、このアビリティのいいところは闇属性のカードでも捨てられるところです。基本的にこれらのカードはコストにできないので手札に来すぎてしまうと困ることが多いのですが、ハインのアビリティならこれらのカードも活用できるので、こういった問題を多少なりとも解決することができます。

 さて、いかがでしょうか。今回のハインはあなたの琴線に触れたでしょうか。新たなデッキのヒントとなったら幸いです。次回は再びRBの番になります。ある特定のジョブに関するアビリティを持つキャラクターになります。お楽しみに!