第197回:Card of the Week 今週の一枚(2019/09/26) 

 皆さんこんにちは! 『FF-TCG』プロデューサーの景山太郎です。先週から始まりました「Opus X Ancient Champions」スポイラー。1回めのRBのコラムはいかがだったでしょう。新しいデッキの可能性が見えた人もいるのではないでしょうか。さて、今週はRBの予告どおりまだカード化されていなかった悪役を紹介したいと思います。それはこちら、【10-008L】ザンデです。

【10-008L】ザンデ

 ザンデは『FF III』に登場するキャラクターで、光の戦士である4人の前に立ちはだかり世界に闇の氾濫を引き起こそうとします。また、戦闘では『魔王』の呼び名にふさわしく、強力な魔法を操り光の戦士たちを追い詰めていきます。彼の目指したものがどのような結果を物語にもたらすのかここでは語りませんが、敵役として十分な存在感を持っているのは間違いないでしょう。

 それでは原作での彼の人となりを知ったところで引き続き、今度は『FF-TCG』のカードとなったザンデの能力を見ていくことにします。【10-008L】ザンデは8コスト・パワー9000のフォワードで、フィールドに出たときに発動する2つのオートアビリティを持っています。1つめはブレイクゾーンから火属性のコスト1とコスト3のフォワードを最大1体ずつフィールドに出せるというもの。ザンデは8コストと重めですが、大きなアドバンテージを得られるので納得のコストといえるでしょう。

 そしてもう1つのオートアビリティですが、こちらは「Opus X」で登場した新しいキーワード能力を持っていますのでまずそこから説明していきましょう。このアビリティ、最初に「Damage」と書いてあるのがわかると思います。このキーワード能力はその直後に書いてある数字―ザンデの場合だと5―を参照します。あなたが受けているダメージがこの数字以上の場合、ここに書かれているアビリティを持つことになります。つまりこの場合は5点以上のダメージを受けていると、フィールドに出たときに火属性のコスト2のフォワードを1体、ブレイクゾーンから直接フィールドに出すことができるのです。1つめのアビリティで大きなアドバンテージを得ることができましたが、ダメージを5点以上受けているとなんとザンデを含めて最大4体もフォワードを増やすことができるのです。【1-135L】ゴルベーザに匹敵する展開力です。これなら8コストは重いどころかずいぶんリーズナブルという感じがします。

相性の良いカード

 さあ、それではザンデでフィールドに出すにはどのようなカードがいいのか、それも見ていくことにしましょう。1つめのアビリティで出せるのは火属性のコスト1とコスト3のフォワードです。このうちコスト3のフォワードに関してはいろいろな選択肢が考えられますが、個人的なおすすめは【9-018R】ベルガと【8-139S】リセです。ベルガは手札から出すには制限がありますが、ブレイクゾーンからなら特に問題ありません。また、リセはいるだけであなたのフォワードのパワーを底上げしてくれます。

 火単なら【5-024H】ルーネスもよさそうです。また、それ専用のデッキを組む必要がありますが【2-015H】パロムはフィールドに出たときに高ダメージをたたき出してくれるいいカードです。しかしコスト1のほうは少し難しいです。『Opus IX』までで火属性のコスト1のフォワードはわずか3体しかいません。そのなかでもっともよさそうなのが【8-016H】ビビです。最低でも2000ダメージは与えられますし、火水にして【カテゴリ(IX)】に寄せればもっと大きな火力も期待できます。ただ、3コストの【3-017L】ビビもザンデで出すことができるので、どちらを採用するかはデッキと自身のプレイングとの兼ね合いになってくるかと思います。上手くバランスをとって両方入れるというのももちろん考えられます。

 そしてもう1つのコスト2をフィールドに出せる能力ですが、こちらもコスト3ほどではないですがいろいろな選択肢があります。【7-131S】ウォーリアオブライトはおそらくヘイストを持ってアタックすることができるでしょうし、【7-132S】フリオニールなら6000ダメージを与えることができそうです。なかでもおもしろそうなのが【7-012H】ソールです。1つめのアビリティで【5-024H】ルーネスを出していれば、パワー8000のヘイスト持ちフォワードとしてフィールドに登場します。

 ちなみに【ジョブ(一般兵)】にヘイストを与える【2-022H】ルーネスのほうをコスト1の【1-026C】見習い戦士と一緒に出し、Damageのアビリティで【7-012H】ソールを出すと、ヘイスト持ちが2体出ることになります。強いかどうかはともかく、こういった動きもできるので思わぬ攻撃力を持ったデッキを組むことができるかもしれません。

 いかがでしょう。ザンデは新しいデッキの可能性を開いてくれそうでしょうか。ぜひ考えてみてください。次週はRBがかわいらしくも強力な力を秘めたキャラクターを紹介する予定です。お楽しみに!