第158回:FINAL FANTASY Trading Cardgame 『名人位決定戦』トーナメントレポート

 2月23日(土)、東京の「スクウェア・エニックス本社ビル」にて『名人位決定戦』が行なわれました。

 全国各地で10回に渡って開催された『名人戦 地区予選』を経て開催された本大会。会場には地区予選で権利を獲得した42名のプレイヤーが集まり、昨年優勝の初代名人・ハリガイさんに続く「2代目名人」の称号をかけ熱戦を繰り広げました。

 フォーマットは、この大会独自の「通常構築&作品単構築による2デッキ制」。スイスドロー6回戦の1回戦~3回戦を通常構築、4回戦~6回戦を作品単構築で戦い、その後の決勝ラウンドでは両方のデッキを使用するという変則的なフォーマットです。大きく性質の異なる2つのデッキを使いこなし、安定した成績をあがることが求められます。

 大会環境としては、通常構築においては風属性の人気が非常に高かったことがトピックとして挙げられます。その構築は「土風」「水風」「風単」「チョコボ」など多岐に渡っていますが、共通点としては【5-068L】ヤ・シュトラはほぼすべてのデッキに採用実績がありました。また、バックアップの枚数が多くない「チョコボ」を除けば【5-062L】ディアボロスも採用率が非常に高く、風属性とこの2枚のカードが環境の中心にいたことは間違いなさそうです。

 一方、作品単構築においては『V』『XII』の活躍が目立ち、それを『XIII』や『XIV』が追いかけるような構図でした。特に『V』は『Opus VII』によって大幅に強化された作品で、【3-108H】ケルガーや【7-049H】ケルガーからフォワードが一気に並べばそのまま押し切れる爆発力を評価したプレイヤーが多かったようです。

 そんな中で行われたスイスドロー6回戦を経て、ベスト8に名を連ねたのはこちらの8名です。

※敬称略、順位は6回戦終了時点のもの

1位:カタヒラ(風水/XII)
2位:Kurosawa(土風/XII)
3位:かわむら(土風/VII)
4位:プチデビ(風水/V)
5位:ぱっつぁん(チョコボ/XIV)
6位:フムフム(チョコボ/XII)
7位:Ban(風単/XII)
8位:こじまっち(土風/V)

 決勝までコマを進めたのはかわむらさんとぱっつぁんさん。かわむらさんはどっしりと腰を据えて戦うコントロールデッキである「土風」を愛用しており、対するぱっつぁんさんはいかに相手のコントロールを躱せるかが勝負の分かれ目となります。。

 ぱっつぁんさんは1ターン目から【3-049C】イザナで【4-064L】デブチョコボをサーチ、さらに【5-067R】ミューヌで【3-049C】イザナを再利用という良いスタートを切り、さらに【5-068L】ヤ・シュトラも追加して相手の【1-107L】シャントットに睨みをきかせます。かわむらさんも【5-148H】カムラナートや【4-085H】ダダルマーで対抗するものの、【2-050H】アルクゥと【1-083H】マリアで+2000されたチョコボがなかなか止められず、【6-044L】ジタンや【3-053C】狩人といった【4-085H】ダダルマーに耐性のあるフォワードも追加されてしまい対処に苦しむことに。「土風」に対して効果的なカードを的確にプレイできたぱっつぁんさんが主導権を渡すことなくそのまま押し切り、まずは1本目を勝利しました。

 続く作品単での2本目は『VII』と『XIV』という、ともにこの決勝ラウンドでは唯一となった作品同士の対決。「暁の血盟」シナジーを持つ高スペックな『XIV』のフォワード陣に対し、『VII』は【6-075R】タイタンによるコンバットトリックでどれだけ有利を取れるかがポイントとなる対戦です。

 序盤からフォワードを並べ合う展開になるものの、速度としては【5-161S】アリゼーですべてのフォワードがヘイストになる分、『XIV』側が上回る形になります。かわむらさんは狙い通り【6-075R】タイタンによる1:2交換で一度は盤面を一掃しますが、その後は【5-158S】イダとで次々とフォワードを除去される展開に。ヘイストとフォワードのパワーで押し切ったぱっつぁんさんが2本目も勝利し、見事2代目名人の座に輝きました。

 大会の様子は予選ラウンドから生配信され、日本のみならず海外のプレイヤーからも注目を集めていました。
 現在はアーカイブとして視聴できますので、ぜひご覧ください。
 配信URLはこちら

TOP4デッキリスト