第151回:Card of the Week 今週の一枚(2019/01/31) 

 みなさん、こんにちは! 前回RBが紹介した【8-139S】リセはいかがだったでしょうか。なかなか魅力的なカードだったのではないでしょうか。さて今回のこのコーナーではRBに引き続いてスターターのカードを紹介していくつもりです。ただ、『FF XIV』ではありません。もう1つのスターターである『FF VII』デッキから【8-143S】クラウドを紹介しますので、お付き合いください。

【8-143S】クラウド/Cloud

 【8-143S】クラウドは攻撃的なアビリティと守備的なアビリティを1つずつ持っています。1つめの攻撃的なアビリティは、条件付きですがフィールドに出すだけでフォワードを1体ブレイクすることができます。条件が【カテゴリ(VII)】のフォワード4体というのがちょっと厳しいかもしれませんが、それだけ強力なので積極的に狙っていきたいアビリティではあります。土属性でダメージなどに頼らず無条件でブレイクできるのはそれほど多くありません。状況を選ばず活躍してくれるのは間違いないでしょう。

 一方で、もう1つの守備的なアビリティはもっと簡単に発動します。あなたがコントロールする【カテゴリ(VII)】のフォワードがブロックすると、ターン終了時までパワーが+1000されます。たかが1000と思うかもしれませんがされど1000。本来は相打ちのはずが一方的に生き残ることができます。また、パワーを参照する【4-093R】ヘカトンケイルや【6-075R】タイタンとの相性も抜群です。ブレイブを持っている【4-089R】バレットはいい相棒になりそうです。もちろん、【8-143S】クラウド自身も【カテゴリ(VII)】ですのでこのアビリティが発動します。お手軽かつ有効なアビリティとして活躍してくれそうではないですか。


属性について

 さて、【8-143S】クラウドは彼にしては珍しく属性が火でも光でもなく土属性になっています。しかしこれはデメリットにはなりません。土属性にはクラウドのコストを減らすことができる【4-082C】ジェシーがいますし、そのジェシーは【8-143S】クラウドにとっては大切な【カテゴリ(VII)】のフォワードであるバレットのコストを減らすこともできます。さらに土属性の【カテゴリ(VII)】には、複数並べられる【3-084C】WRO隊員もいます。もちろん火属性と一緒に使い、クラウドという名前のカードを多めに入れて【1-182L】クラウドのスペシャルアビリティを打ちまくる、というようなデッキもありだと思います。いずれにしても土属性にクラウドが登場したことにより今までのFFVIIのカードに新たな可能性が生まれたのではないでしょうか。

 ちなみに『Opus』シリーズではいくつかのキャラクターが複数の属性で登場することが多くなっています。これは原作でも各キャラクターはいろいろな側面をもっていることが1つ。性格的な面もそうですし、使う技や魔法、戦闘スタイル、シナリオ上の役割、あらゆる面で1つの性質だけというイメージはあまりありません。もちろん『火のルビカンテ』や『水のカイナッツォ』のようにどう考えてもこの属性しかありえない、というキャラクターはいますしそれを無理に動かすつもりはありませんのでご安心ください。

 そしてもう1つがTCGとしてのゲーム性の話になります。常に同じ属性だとアビリティの性質も似てくるため、同名カードがフィールドに出せないこのゲームでは、デッキに入るカードと入らないカードがはっきりしてきます。特にクラウドのように頻繁にカード化されるものはその傾向がより強まるでしょう。そこで今回の【8-143S】クラウドのような違う属性からのアプローチをたまに混ぜていくことが重要になってきます。アビリティの方向性も変わってきますし、先述したように、そのカードだけでなくほかのカードにも新たな可能性を与えることができます。同じクラウドでもそれぞれが違うデッキで使われれば、結果としてさまざまなクラウドが使われることに繋がればいいな、と思っています。

 話が少し脱線しましたが、【8-143S】クラウドは見た目以上に『FF-TCG』に刺激を与えるカードとなっている、と個人的には思っています。というわけで今回はここまでになります。来週はRBが再登場します。今回同様、ナンバリングタイトルの主役を紹介するみたいですのでお楽しみに!