第139回:Card of the Week 今週の一枚(2018/10/11) 

 みなさんこんにちは! なんと今回で3回目の登場となります、景山です。RBと交互にお送りしてきた『Opus VII』のプレビューですが僕の担当は今回で最後となります。よろしくお願いします。

 さて、今回は『Opus VII』で登場する新しいモンスターのギミックを紹介したいと思います。このシリーズの一番最初にRBが手札から捨てることで効果を発揮するモンスターを紹介しましたが、今回僕が紹介するのはまたちょっと違うものになります。それではさっそく、それがどのような効果なのかを見ていきましょう。

【7-006R】ヴァルナ

 まずこちらの【7-006R】ヴァルナを見てください。このカードは2コストのモンスターで、あなたのコントロールするフォワードが対戦相手にダメージを与えると、なんとブレイブを持つパワー8000のフォワードになります。今までもフォワードになれるモンスターは存在しましたがそれはプレイヤーがコストを支払うことでフォワードになることができました。しかし、ヴァルナはアクションアビリティではなくオートアビリティとしてフォワード化します。条件さえ満たせば――ヴァルナの場合は対戦相手にダメージを与えること――フォワードになれるわけですが、コストを支払っていつでもフォワード化できるわけではないので、そのぶんかなり強力な能力になっています。2コストでパワー8000のブレイブ持ちはほかのフォワードになれるモンスターと比べても破格の力を持っています。

 とはいえ、それだけでは新しいギミックという言い方は大げさかもしれません。では、アビリティをもう少しよく見てみましょう。そう、この効果はターン終了時には終わらないのです! つまり、1度フォワードになったヴァルナは今後条件を満たさなくてもフォワードでありモンスターでもあるのです。もちろんそれがデメリットになることもあります。【3-033L】ジェネシスなどのフィールドに出たときのオートアビリティなどには選ばれやすくなってしまうという欠点もあります。しかしながら、能力の高さを考えれば恒久的にフォワードでいてくれるメリットのほうが大きいのではないでしょうか。

 また、画像を見て気が付いた人もいると思いますがこのカード、モンスターなのに右下にパワーの数字が書いてあります。通常、モンスターからフォワードになるカードはそのときのパワーがテキスト欄に書いてあるのですが、フォワードにすることが目的となっているこのカードではいちいちテキストを確認するのは大きな手間になります。そこであらかじめカードに書いてしまうことにしました。もちろんフォワード化していないときはパワーを持たないのでその違いをパワーの色で表しています。通常のフォワードはパワーの数値が白色ですが、これらのモンスターは数値の色が灰色になっています。灰色のものはフォワードになったときしか効果を発揮しません。

【7-050R】コンドル

 さて、せっかくですので他の属性のカードも1枚紹介しましょう。風属性から【7-050R】コンドルをお見せします。このカードの条件はヴァルナに比べるとやや厳しいです。バックアップをフィールドに出したとき、バックアップを5枚以上コントロールしていればコンドルはパワー8000のフォワードになることができます。フォワードとなったコンドルのアビリティは強烈です。アタックするだけでコンドル以外のすべての風属性のキャラクターがアクティブになるのです。もちろん凍結させられたキャラクターでもアクティブになります。

 【1-080H】バッツのような大型フォワードでアタックしてからコンドルでアタックすれば、バッツは次の相手のターンに大きなブロッカーとして相手に立ちはだかります。あるいは【5-052H】アルクゥや【2-065L】バルフレアのようなカードを複数回使うこともできます。特に【5-052H】アルクゥとの組み合わせはゲームを決める動きをすることすらあるでしょう。コストがやや重く条件も少し厳しめですが十分なカードパワーを持っていると思います。

 このモンスターですが、ヴァルナとコンドルだけでなく各属性に存在しますのでそれらのアビリティとフォワードになる条件もぜひ楽しみにしていてください。来週は『Opus VII』プレビューの最終週。RBがレジェンドカードを紹介してくれます。お楽しみに!