第127回:Card of the Week 今週の一枚(2018/09/13) 

 みなさんこんにちは! お楽しみの『今週の1枚』の時間がやってまいりました。とはいえ、今週はRBではなく私、景山太郎がお送りします。RBファンの皆さん、頑張りますので少々お付き合いいただけると幸いです。というわけでよろしくお願いします!

 さて、今回僕が紹介するのは、『ファイナルファンタジー クリスタルクロニクル リング・オブ・フェイト』の登場キャラクター、【7-054L】チェリンカになります。
 このカードイラスト、僕は歴代『FF-TCG』のカードの中でも屈指のかわいらしさを誇るカードだと思うのですが、それもそのはず。なんとこちらのカードはあの板鼻利幸さん描きおろしのイラストなのです! まるでおとぎ話の挿絵のようなタッチのイラストが、『クリスタルクロニクル』の世界観に溶け込んでいて素敵なイラストになっています。

 さて、もちろんそれだけでも集めたいという人は大勢いるでしょうが、TCGですからカードのアビリティも紹介していきたいと思います。イラストの強さはもうこれ以上語らなくても十分お分かりだと思いますので、ゲームとしての側面をここから語っていきます。

【7-054L】チェリンカ

 【7-054L】チェリンカは風属性のフォワードで、3コストでパワー7000。フォワードのサイズとしては及第点です。ではアビリティはどうでしょうか。彼女はアビリティを全部で3つ持っていますので上から順にみていきましょう。

 まず1つめのアビリティが「あなたのコントロールする【カテゴリ(FFCC)】のキャラクターがフォワードにダメージを与える場合、代わりにそのダメージは1000多くなる。」なるほど。【カテゴリ(FFCC)】に強いキャラクターがいればそれなりに魅力的なアビリティになりそうです。これまでのカードだと【6-016H】ダークロードや【6-084L】レオなどが恩恵を受けそうです。ただ、忘れてはいけないのがチェリンカ自体も【カテゴリ(FFCC)】という点でしょう。もちろんチェリンカの与えるダメージも上がりますのでチェリンカは何もなくても3コストながら8000ダメージを与える力を秘めていることになります。

 次のアビリティは「チェリンカがフィールドに出たとき、対戦相手のコントロールするすべてのフォワードに1000ダメージを与える。」というものです。全体に小さなダメージを与えるのは風属性の得意技です。ただ、1000点という最小ダメージに対して不満を持つ人もいるかもしれません。しかし、ここで1つめのアビリティを思い出してください。そう、チェリンカの与えるダメージは1000点増えるのです。つまりこのアビリティ、実際は2000点を全体に与えるというものになります。どうでしょう、全体に2000点ならなかなか使い勝手もよいのではないでしょうか。

 最後の1つは「チェリンカが【カード名(ユーリィ)】とパーティーを組んでアタックしたとき、フォワードかモンスター1体を選ぶ。それをブレイクする。」というものです。原作ゲームの話になりますが、このアビリティはちょっとした原作的な部分になっています(実際はチェリンカがアタックするわけではありませんが)。……しかしながら、テキストをしっかり確認してみるとただの原作再現にとどまらずなかなかすごいことが書いてあります。フォワードかモンスター1体をブレイクする。それも特にコストやパワーの制限はありません。邪魔なフォワードかモンスターを制限なくブレイクできるのはかなり珍しい部類ですが、彼女たちはそれをパーティーでアタックする、という条件のみでやってのけます。対戦相手の守りの主軸をブレイクしてもいいですし、打点を稼ぐアタックのエースを倒すこともあるでしょう。いずれにしても一度このアビリティが発動するだけで相手に対して大きなアドバンテージを得ることができるのは間違いありません。新たなデッキとしてユーリィ&チェリンカデッキ、というタイプができるかもしれません。ぜひチャレンジしてみてください。

【7-128H】ユーリィ

 最後に、せっかくですから『Opus VII』で登場するユーリィもお見せしておきましょう。こちらも板鼻さんの描きおろしで、闇属性以外のすべての属性を持つおもしろいカードとなっています。一見すると単属性デッキ向きですが、本人が多数の属性を持っているので2属性程度なら簡単にアビリティを発動できそうです。ユーリィとチェリンカ、この双子はどちらも要注意ですよ。

 それではまた来週。RBのコラムをお楽しみに!