第108回:Card of the Week 今週の一枚(2018/06/07) 

 皆さんこんにちは! RBから今週も『Opus VI』に関する「Card of the Week」をお届けします。さて、デッキのすべてをレジェンドカード(かガーネット)で構築するというわけにもいきませんので、コモンカードも含めてデッキを構築する必要がありますよね。多くのコモンカードはヒーローやレジェンドカードに比べると使用方法がストレートですが、デッキに組み込むとメタを揺るがすようなコモンカードも幾つかあります。

 火属性は今までは単体ではあまり人気はありませんでしたが、氷属性と組むことによって多くのイベントでよい成績を残しています。中でもカテゴリ「VI」や「VII」をテーマとした「火氷」のデッキはありましたが、今週紹介するカード【6-004C】キロスはカテゴリ「VIII」をテーマとしたデッキの可能性を生み出します!

 キロス・シーゲルは『FINAL FANTASY VIII』の一部分にて使用できるプレイヤーキャラクターで、ラグナの仲間です。物語と戦闘における彼の役割はシンプルに2つに分けられるかと思います:「いつも友達のラグナとウォードをサポートし、素早い」です。キロスに関するこれ以上の情報は『FINAL FANTASY VIII』をご自身でも遊んでいただきたいのですが、カードを見る際にこの2つは念頭に置いておきましょう。

【6-004C】キロス

 【6-004C】 キロスは2CPの火属性のフォワードで、パワー5000、カテゴリ「PICTLOGICA」と「VIII」、ジョブ「戦士」のカードです。アビリティは「キロスがフィールドに出たとき、あなたのコントロールするキロス以外のフォワード1体を選ぶ。ターン終了時までそれのパワーを+2000する。それが【カテゴリ(VIII)】の場合、追加でそれにヘイストと先制攻撃とブレイブを与える。」と書かれています。
 カテゴリ「VIII」のデッキをプレイしている場合、このオートアビリティは強力なものとなります。カテゴリ「VIII」の多くのフォワードは氷属性であるため、【6-004C】 キロスを活かした火氷デッキをどのように組めるかについて見てみましょう。

火氷デッキで相性の良い組合せ

 真っ先に思い浮かぶカードは【1-041L】スコールです。【1-041L】スコールは3CPの氷属性のフォワードで、パワー6000、カテゴリ「VIII」のカードになります。【1-041L】スコールがブロックするかブロックされたとき、フォワードを1体選び、それに6000ダメージを与えられるほか、「ターン終了時までスコールは先制攻撃を得る」と書かれた氷属性のCP1つで発動できるスペシャルアビリティ連続剣も持っています。
 【6-004C】キロスのアビリティによって瞬時にパワー8000に強化した【1-041L】スコールで攻撃でき、先制攻撃、ブレイブと持ち前のアビリティによって、相手は最低でもフォワード1体をブレイクさせずに【1-041L】スコールの攻撃をブロックする事はほぼ不可能になります。この組み合わせによってパワー14,000までのフォワードをブレイク、あるいはプレイヤーにダメージを1ポイント与えられます。また、このターンは【1-041L】スコールはブレイブがありますので、そのまま相手のターンにブロックすることが出きます。もちろんブロックする際も同様に相手にとっては危険なカードになります。ただし、パワー6000以上のフォワードをブロックしていると想定して、【1-041L】スコールをブレイクさせたくない場合は連続剣を使える状態にしておく必要があります。

 【1-041L】スコールを使用する場合、ラグナの使用も検討したいところです。【1-059R】ラグナが4CPの氷属性のフォワードで、パワー7000あり、カテゴリ「VIII」であるため、多分最良のオプションかと思います。「EX バースト」でもあるオートアビリティは、「ラグナがフィールドに出たとき、対戦相手のコントロールするフォワード1体を選ぶ。それをダルにする。あなたが【カード名 (スコール)】 をコントロールしている場合、追加でそれを凍結させる。」とあります。そのほかにも【カード名 (スコール)】をコントロールしている場合、【1-059R】ラグナのパワーは+2000されます。よって、【1-041L】スコールがフィールドにいる場合、パワー9000のフォワードとして【1-059R】ラグナをプレイするだけではなく、対戦相手のフォワードをダルおよび凍結することになります。【1-041L】スコールのアビリティで対処できない敵は【1-059R】ラグナで対応し、脅威ではない弱めのフォワードのみアクティブ状態のままにしておけます。

 カテゴリ「VIII」のフォワードとしては【2-047L】リノアがもっとも強いカードの一つになるのではないでしょうか。3CPで7000パワーのフォワードである【2-047L】リノアは、コントロールしているカテゴリ「VIII」のフォワード1体につきパワーが+1000されます。また、【2-047L】リノアがフィールドからブレイクゾーンに置かれたとき、対戦相手のコントロールするすべてのフォワードをダルにします。【2-047L】リノアは【1-041L】スコールと同様に、【6-004C】キロスをプレイした場合強く攻めることができますし、ほかにカテゴリ「VIII」のカードがフィールドにいなかったとしても【6-004C】キロスのアビリティで先制攻撃持ちのパワー10,000のフォワードになるため、ブロックされる可能性は低いかと思います。もちろん【6-004C】キロスのアビリティによってブレイブを得ていた【2-047L】リノアは攻撃後もダル状態にはならないため、アビリティを使用し相手のフォワードをすべてダルにする必要があれば相手の攻撃を受けてブレイクされることにより使用することもできます。【2-047L】リノアは上記のアビリティ以外にもスペシャルアビリティ、ウイッシュスターを持っており、氷属性のCP1つ使用し【2-047L】リノアをダルにすることによって、フォワード1体とバックアップ1体をダルにし、凍結することができます。このスペシャルアビリティはあまり使用されていませんが、【6-004C】キロスによってブレイブを得られるということは、【2-047L】リノアでの攻撃機会を増やすだけでなく攻撃中にウイッシュスターを使用できるということになるため、【2-047L】リノアをブロックできる可能性のあるフォワードを無力化できます。


オートアビリティを活用するために

 では、【6-004C】キロスを使用して強化したいフォワードにどのようなカードがあるかが判ったところで、今度はオートアビリティの実践的な活用方法について見ていきましょう。【3-043C】時魔道士は場合によっては使用コストが高いと思いますが、同時にデッキ内での使用用途も多い可能性があります。【3-043C】時魔道士は2CPの氷属性のバックアップで、氷属性のCP3つと【3-043C】時魔道士をダルにし、ブレイクゾーンに置く必要のあるアクションアビリティでは、自身がコントロールするフォワード1体を選び、それをゲームから除外することによって、その除外したフォワードをダル状態でフィールドに出せます。このアビリティによって相手の除外アビリティから自身のフォワードを守れるだけではなく、フィールドに再びでることにより【6-004C】キロスのようなオートアビリティを再度使用することができます。【3-043C】時魔道士のこのアビリティはあなたのターンにしか使えませんが、ほかにもフィールドに出た際に発動するアビリティを持っているカードを沢山デッキに組み込んでいればとても便利ではないでしょうか。

 デッキ構成でよく見られる氷属性のバックアップは【1-048C】導師になります。4CPの氷属性のバックアップである【1-048C】導師のアクションアビリティは、【1-048C】導師をダルにし、ブレイクゾーンに置く必要はありますが、あなたのブレイクゾーンにあるコスト4以下のフォワード1体を選び、それをフィールドに出せます。このアビリティもあなたのターンにしか使えないということに気を付けておく必要があります。
 【6-004C】キロスとの使用を考えると、【1-048C】導師も攻撃的な戦略に組み込むことができます。また、カテゴリ「VIII」のフォワードを使用していると想定した場合、【1-048C】導師は【6-004C】キロスがブレイクゾーンにさえいれば(また、フィールドに出ていなければ)どのフォワードにも+2000パワー、ヘイスト、ブレイブと先制攻撃を与えることができます。それだけではなく、【6-004C】キロスがブレイクゾーンにいればそれだけ【1-048C】導師が強くなることになりますので、相手は【6-004C】キロスを倒しにくくなります。相手にとって【1-048C】導師で再利用されることは避けたいので、ブロックされることなく【6-004C】キロスで攻撃できる可能性も出てきます。

 同様に、【5-019L】フェニックスや【3-020H】フェニックスといった召喚獣も強くなります。【5-019L】フェニックスは7CPの火属性の召喚獣で、アビリティは「あなたのブレイクゾーンにあるコスト3以下のフォワード1枚と対戦相手のコントロールするフォワードを最大1体まで選ぶ。前者をダル状態でフィールドに出し、後者に8000ダメージを与える。」とあります。【6-004C】キロスと併用した場合、【5-019L】フェニックスのアビリティだけではなく、カテゴリ「VIII」のフォワードに+2000パワー、ブレイブ、先制攻撃とヘイストも与えることになります。これは召喚獣にとっては大きな追加効果です。4CPの【3-020H】フェニックスも【6-004C】キロスと併せて使用することが可能ですが、【5-019L】フェニックスの方がこの記事でも触れているほかのフォワードと連携ができ、【6-004C】キロスだけではなく、フィールドに登場した際に発動する強力なオートアビリティを持っている3CP以下のフォワードを更にデッキに組み込むことも検討できます。

 いかがでしたでしょうか。コモンカードにしては悪くないですよね?【6-004C】キロスを入手するのは楽しみですか? 【6-004C】キロスは『FINAL FANTASY VIII』のキャラクターを強化するわけですが……『Opus VI』ではそのほかにどの『FINAL FANTASY VIII』キャラクターが追加されると思いますか? 公式フェイスブックページにてコメント下さい!

 ではまた次回お会いしましょう!

 ~RB