第106回:Card of the Week 今週の一枚(2018/05/31) 

 皆さん、こんにちは!さて、今週は再び私RBが「今週の一枚」 をお届けします! 私は『Opus VI』が楽しみで仕方ありません。(【6-124L】ユウナをコラムで取り上げたことからもお分かりになるように)自分がもっとも気に入っている作品の一つである『FINAL FANTASY X-2』がフィーチャーされているだけでなく、もう一つのお気に入りである『FINAL FANTASY XIV:蒼天のイシュガルド』も含まれているからです。『蒼天のイシュガルド』には、プレイに長い時間をつぎ込んだのですが、そのワクワクする物語に魅了されました。本当に、メインストーリーをクリアするまで手を止めることができないほどでした。

 それではさっそく、今週の『Opus VI』の一枚、【6-083H】ヤ・シュトラを見ていきましょう。

 あらかじめお伝えしますが、この先『FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼア』ならびに『蒼天のイシュガルド』の物語の核心に触れる内容が記載されています。実際にゲームをプレイしてこれを体験されたいという方は、恐れ入りますがカードの説明部分まで飛ばしてお読みください!

『FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼア』のヤ・シュトラ・ルル

 ヤ・シュトラ・ルルは『FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼア』の中で、第七霊災の被害を受けたエオルゼアの復興活動に励む各都市国家の人々を見守る「暁の血盟」という組織の創設メンバーの一人です。物語のクライマックスでは、政治的なもくろみによって暁のメンバーと光の戦士は彼らを捕えようとしている勢力から早急に逃げなくてはいけない状況におちいります。

 撤退する中でヤ・シュトラは、仲間を安全な場所へ送るために禁断のエンシェントテレポ(体をエーテルに分解し、ライフストリームに乗せて移動する魔法)を使用します。ですが、残念なことに、長きにわたり禁忌とされているこの魔法を使うことによって、術者はライフストリームの中に巻き込まれてしまうことが多々あるのです。その運命から、光の戦士が彼女を救い出すことになるのですが、救い出したヤ・シュトラは見た目も変わり、そして力も格段に強くなっていることが分かります。より強力になったこの幻術士のために、タタルが新しい衣装を作ってあげます。ただ、ライフストリームに長時間触れた後遺症としてヤ・シュトラは失明してしまい、「見る」ためには魔法の力が必要になるのですが、常に力を使っているため彼女自身の命に負担をかけてしまうことになります。それでも彼女はエオルゼアを救うべく、仲間たちから力を借りつつ前に進みます。ヤ・シュトラは二度と以前の姿には戻れませんが、『FF-TCG』でもかなり変化が見られました。

 さて、見てみましょう!

【6-083H】ヤ・シュトラ

 【6-083H】ヤ・シュトラはカテゴリXIVでジョブは「暁の血盟」のコスト4CP土属性のフォワードです。彼女はパワー8000で3つのアビリティを持っています。【5-068L】ヤ・シュトラは「召喚獣やアビリティによってダメージを受けない」とありますが、【6-083H】ヤ・シュトラはライフストリームに触れたため、そのアビリティも新たなものに変遷しました。このヤ・シュトラは「対戦相手の召喚獣やアビリティによってはブレイクされない。」 とあります。

 彼女が新しく得た力を活用するためには、彼女の仲間に頼る必要があります。彼女の別のアビリティとして「あなたがヤ・シュトラ以外の【ジョブ(暁の血盟)】カードを3体以上コントロールしている場合、ヤ・シュトラはブレイブを得る。ヤ・シュトラがアタックしたときに、相手のコントロールするフォワード1体を選ぶ。あなたがヤ・シュトラ以外の【ジョブ(暁の血盟)】を5体以上コントロールしている場合、それに8000ダメージを与える。」と書いてあります。他の暁たちがそろっていれば、彼女はエーテルの破城槌のように敵を貫くことが出来ます。

 『FINAL FANTASY XIV』2018スターターセットには素晴らしい「暁の血盟」キャラのカードがたくさんそろっており、今回土属性のフォワードとして登場した【6-083H】ヤ・シュトラはそれらのカードとさらに組み合わせやすくなっていると思います。それではご紹介します!

「暁の血盟」の組合せ

 まずは「暁の血盟」の盟主である【5-160S】ミンフィリアを見ていきましょう。【5-160S】ミンフィリアはコスト4CPの土属性フォワードで、EXバーストのオートアビリティは「ミンフィリアがフィールドに出たとき、【ジョブ(暁の血盟)】のフォワードを1枚サーチし、手札に加えてもよい。」と書いてあります。これを使って【6-083H】ヤ・シュトラやそのほかの暁のメンバーをサーチできます。また【5-160S】ミンフィリアをダルにし、土CPを1消費、そして【5-160S】ミンフィリアをブレイクゾーンに入れることで発動するアビリティは「対戦相手のコントロールするフォワードを1体選ぶ。それをブレイクする」とあります。【5-160S】ミンフィリアはヤ・シュトラを探すか、もしくは彼女をパワーアップできるほかの暁のメンバーをサーチすることができます。また、土属性のCPを1消費、【5-160S】ミンフィリアをダル、そして【5-160S】ミンフィリアをブレイクゾーンに入れることで「対戦相手のコントロールするフォワード1体を選ぶ。それをブレイクする」という内容のアビリティを持っています。一点注意する必要があるのが、このアビリティはジョブ「暁の血盟」カードを5枚以上コントロールしている場合にしか使用できない、という点です。

 【6-083】ヤ・シュトラと【5-160S】ミンフィリアのいずれも暁のメンバーを5人揃えることが望ましいので、「同盟としての目標」を達成するためのサーチのアビリティは重要です。それを踏まえ、【5-159S】パパリモは必須ともいえます。【5-159S】パパリモはパワー5000のコスト3CP、土属性のフォワードで、EXバーストのオートアビリティは「パパリモがフィールドに出たとき、【カード名(イダ)】1枚をサーチし、手札に加えてもよい」と書いてあります。これが何を意味するかというと、まずは【5-160S】ミンフィリアをフィールドに出し、【5-159S】パパリモをサーチ、そこから【5-158S】イダをサーチすることができます。さらに、【5-159S】パパリモがフィールドに出ていれば、「あなたのコントロールする【カード名(イダ)】がフォワードにダメージを与える場合、代わりにそのダメージは2000多くなる」とあります。

 これを見ると、【5-158S】イダと一緒でなければ【5-159S】パパリモをプレイするべきではないことは明確かと思います。【5-158S】イダはパワー2000のコスト2CP、土属性のフォワードです。一見弱いように感じるかと思います。しかし【6-083H】ヤ・シュトラ同様、ほかの暁のメンバーたちが彼女に力を与えます。【5-158S】イダは「あなたのコントロールするイダ以外の【ジョブ(暁の血盟)】1体につき、イダのパワーは+2000される」とあります。目標である(イダを含む)暁の血盟メンバー5人に達したとき、なんと【5-158S】イダはパワー10000のフォワードになるのです! それだけではなく、「イダがアタックしたとき、対戦相手のコントロールするダル状態のフォワード1体を選ぶ。それにイダのパワーの半分のダメージを与える(1000未満は切り捨てる)」と書いてあります。彼女のパワーが十分に高まっていれば、通常攻撃に加え相手のダル状態のフォワードをブレイクすることができるので、対戦相手にとっては【5-158S】イダが攻撃する前にあなたを攻撃したりアビリティを使うことが危険な状態になります。【5-159S】パパリモのアビリティは前述のアビリティのダメージを上げることもできるので、本質的に2回カウントされるといっても過言ではありません。


雷属性の「暁の血盟」

 スターターセットに含まれる土属性の暁メンバー以外にも、雷属性のものがいくつかあります。【5-162S】アルフィノはコスト2CPのバックアップで、雷CPを1消費して【5-162S】アルフィノをダルすることによって「アクティブ状態のフォワードを1体選ぶ。それに1000ダメージを与える。あなたが【ジョブ(暁の血盟)】のフォワードをコントロールしている場合、代わりにそれに2000ダメージを与える」というアビリティを持っています。2CPのコストでフィールドに出すことができるこの暁の血盟カードは、通常であれば最初に出したいカードであるはずです。また、バックアップなので、ゲームを通してずっとそこに留まるでしょう。彼のアクションアビリティはちょっとしたおまけになりますが、究極的にはほかの暁メンバーのための基盤となることが得策かと思います。

 特に【5-162S】アルフィノは、双子の妹である【5-161S】アリゼー(コスト4PCの雷属性のバックアップ)の道を開きます。「あなたが【カード名(アルフィノ)】をコントロールしている場合、アリゼーをフィールドに出すためのコストは1減る」とあるので、【5-162S】アルフィノが1ターンめで出すのに最適なカードであれば、【5-161S】アリゼーは【5-162S】アルフィノの後の2ターンめで出すのに最適なカードとなります。【5-161S】アリゼーのフィールドに出た後のアビリティには「あなたのコントロールする【ジョブ(暁の血盟)】のフォワードにヘイストを与える」と書いてあります。全ての暁の血盟のフォワードにヘイストがかかっているのは驚異的と言えます。というのも、あなたの手札にフォワードがある限り、対戦相手は本当の意味であなたの攻撃から安全ではいられないからです。この特性を活用して、対戦相手のフォワードがフィールドに出てから間もなくそれをブレイクできるアビリティを持ち合わせている【5-158S】イダや【6-083H】ヤ・シュトラを使い、対戦相手に不意打ちをかけることが出来ます。

 最後に、【5-163S】ウリエンジェは2000パワーのコスト2CP、雷属性のフォワードです。パワーの面からすると、彼は比較的弱く、【5-158S】イダのように自分がコントロールする暁の血盟フォワードの数によってよりパワーが強力になるというアドバンテージもありません。しかし、あなたがコントロールする暁のメンバーのカードの数によって強力になるオートアビリティはあります。そのアビリティは「ウリエンジェがフィールドに出たとき、あなたのブレイクゾーンにあるモンスター1枚を選ぶ。それのコストがあなたのコントロールする【ジョブ(暁の血盟)】のフォワードの数以下の場合、それをフィールドに出す」というものです。【5-163S】ウリエンジェをフィールドに出すためのCPにモンスターのカードを捨てることが得策となります。そして、暁メンバーを集めるにつれて、【5-163S】ウリエンジェを使ってそれらのモンスターカードをフィールドに出すようにしましょう。自分のデッキの中に仕込んだ暁の血盟カードをサポートするには、モンスターカードはとてもよい手段となります。

 いかがでしたか? あなたの暁の血盟デッキに【6-083H】ヤ・シュトラの居場所はありそうですか? 『FINAL FANTASY XIV:蒼天のイシュガルド』から、他にどのキャラの登場に期待していますか?
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 それではまた次回!

 ~RB