第79回:Card of the Week 今週の一枚(2018/01/18) 

 皆さんこんにちは! RBです。今週の『Card of the Week』では【1-093H】ヴァニラについてお話ししたいと思います。【1-093H】ヴァニラは『Opus I』環境のころ、個人的にとても好きなフォワードでしたが、ほとんどのデッキで居場所を見つけられなかったカードでもありました。
 その後『FF-TCG』の環境も変化していったこともあり、このカードをデッキに組み込むことをあきらめかけていました。しかし、最近見られる傾向や、いくつかのトーナメントの結果から見られる限りでは、このカードは『Opus IV』によって大幅にブーストがかかり、以前よりもさらに強力なキャラクターへと変貌しているようです。

 ヲルバ=ダイア・ヴァニラは『FINAL FANTASY XIII』に登場するキャラクターで、パージの後、ライトニングのパーティーの一員として行動をともにします。彼らはそれぞれ非常事態に呼び出せる召喚獣を仲間にできます。
 ヴァニラの召喚獣はヘカトンケイルといって、土属性で復数の腕を持つ召喚獣で、ドライビングモードに変形した時はヴァニラが騎乗できるようになっています。戦闘中、ヴァニラのHPが0になると、ヘカトンケイルは「アレイズ」を唱え、自分を犠牲にしてヴァニラを復活させます。ヴァニラは様々な危機を無事に逃れ、ただファングと生涯をともに過ごしたいと願い、そのためにはどんな試練も乗り越えるキャラです。『FF-TCG』に登場するヴァニラはまさにその性質を象徴しています。

 それでは見てみましょう!

【1-093H】ヴァニラ

 【1-093H】ヴァニラは、4CPの土属性のフォワードで、アビリティは「ヴァニラがフィールドからブレイクゾーンに置かれたとき、【カード名(ヘカトンケイル)】1枚をサーチし、ゲームから除外する。そうした場合、ヴァニラをダル状態でフィールドに戻す」とあります。なので、『FINAL FANTASY XIII』同様、ヴァニラは苦難に耐え抜く人なのです。
 あなたのデッキの中にヘカトンケイルのカードがあれば、【1-093H】ヴァニラがブレイクされた際に「アレイズ」を唱えることができます。これによって、ヴァニラは『FF-TCG』でも最も粘り強いキャラクターの一人になるのです。

 さて、今まで『Opus I』ではヘカトンケイルが1種類しかなかったため、【1-093H】ヴァニラのアビリティは最大3回まで使えました。『Opus IV』では、新しいバージョンのヘカトンケイルが加わったため、その回数は最大6回になります! 【1-093H】ヴァニラを排除するには一筋縄ではいかないということです。

【1-093H】ヴァニラと組み合わせるなら?

 【1-093H】ヴァニラを入れたデッキには、どちらのバージョンのヘカトンケイルも入れることをおすすめします。
 【1-117R】ヘカトンケイルはコストが3以上のバックアップを1体選んでブレイクすることが出来るため、単体でも強力です。
 【1-171H】ミンウや、【2-146L】フースーヤ、もしくは【3-050L】エアリスなど、ブレイクしたい強力な3CP以上のバックアップはたくさん存在します。また、【1-093H】ヴァニラを使用する際に必ず倒しておきたいバックアップは【1-176H】ユウナです。【1-176H】ユウナのフィールドアビリティによって、【1-093H】ヴァニラがブレイクしたときにゲームから除外されてしまうため、【1-093H】ヴァニラはアビリティを使えなくなってしまいます。

 【4-093R】ヘカトンケイルは主に【1-093H】ヴァニラのアビリティを活用することを目的としてデッキに含めていますが、【1-093H】ヴァニラがすでにフィールドに出ているときに【4-093R】ヘカトンケイルを使っても非常に強力です。【4-093R】ヘカトンケイルのアビリティは「あなたのコントロールするフォワードを1体と対戦相手のコントロールするフォワード1体を選ぶ。それらはお互いのパワーに等しいダメージを与え合う」とあります。これを使用した場合、【1-093H】ヴァニラを使って対戦相手のフォワードに7000ダメージを与えた後、通常であれば相互的なダメージで【1-093H】ヴァニラがブレイクされたとしても、彼女のアビリティが発動するおかげで、フィールドにとどめることができます。【1-093H】ヴァニラのアビリティは、ダルになった状態でも使用できるので、ターン中にすでにアビリティを使用済みであってもまた発動させることができます。

 そのほか、『Opus IV』で【1-093H】ヴァニラと相性がよいカードとして【4-087R】ディリータが考えられます。そのアビリティは「ディリータがフィールドに出たとき、対戦相手のコントロールするフォワード1体を選ぶ。それと同じコストのあなたのコントロールするディリータ以外のフォワード1体をブレイクゾーンに置いてもよい。そうした場合、それをブレイクする。ディリータが召喚獣やアビリティによって選ばれたとき、ターン終了時までディリータのパワーは+1000される」とあります。3CP、パワー7000、そして召喚獣やアビリティによって選ばれたときにパワーを上昇させることができる【4-087R】ディリータは、これだけでもかなり強力なフォワードです。彼の1つめのアビリティを【1-093H】ヴァニラと組み合わせれば、【4-087R】ディリータがフィールドに出た時点で4CPのフォワードをどれでも無償でブレイクすることができます。このコンボは『Opus IV』の中でもっともエキサイティングな組み合わせの1つだと思っています。


そのほかの組合せ

 また、【1-196S】 モーグリ [XIII-2]も、カテゴリ(XIII)のフォワードをサーチして手札に加えることができるため、【1-093H】ヴァニラと組み合わせるにはよいカードです。そうすることで、ターン1か2のバックアップとして早い段階から力強いスタートを切り、ブロッカーが必要になった段階で即座に【1-093H】ヴァニラを使用できることを可能とします。

 モーグリが氷属性に付随すること、そして【1-093H】ヴァニラはカテゴリ(XIII)のフォワードであることを考えて、【4-037H】セラも【1-093H】ヴァニラと相性がよいカードです。【4-037H】セラのアビリティの前半部分には「セラがフィールドに出たとき、対戦相手のコントロールするフォワード1体を選ぶ。あなたがセラ以外の【カテゴリ(XIII)】のフォワードをコントロールしている場合、それをダルにし、凍結させる」と書いてあります。冒頭でもお話しした通り、【1-093H】ヴァニラを使用すれば、排除するのに一筋縄ではいかないので、【4-037H】セラを使用するときには、高い確率で既に【1-093H】ヴァニラがフィールドに出ているのではないかと思います。また、【4-037H】セラのアビリティの後半部分にある通り、「セラがアタックしたとき、氷氷を支払ってもよい。そうした場合、対戦相手は手札を1枚捨てる」とあります。彼女は【1-093H】ヴァニラほど頑丈ではないものの、対戦相手の戦略を大きく妨害することができるので、選択肢の一つとして是非【4-037H】セラを検討していただきたいところです。

 最後に、氷属性の定番、【1-048C】導師は【1-093H】ヴァニラの粘り強さ以上に対戦相手にフラストレーションを与えることができます。というのも、【1-048C】導師をブレイクすることによってコスト4以下のフォワードをどれでもブレイクゾーンから呼び出すことができるからです。対戦相手があなたのフォワードをブレイクすることに集中している中で、あなたはただひたすらそれを呼び戻し続けることができるのです。

 いかがでしたか? 【1-093H】ヴァニラの粘り強さはあなたにとって魅力的な戦略ですか? そのほかに【1-093H】ヴァニラと相性のよいカードはどんなものがあると思いますか? また、そのほかに『Opus IV』のお陰で大きくパワーアップしたと思うカードはどんなものがあると思いますか?facebook.com/FinalFantasyTCGのコメント欄にて是非教えて下さい!

 それでは、また次回!

 ~RB