第72回:Card of the Week 今週の一枚(2018/01/11) 

 皆さん、こんにちは! 2018年第一回目の『Card of the Week(今週の一枚)』をお届けします!今週のカードは『Opus IV』の中でも最大の脅威となる一枚であり、このセットの中からプレイするカードとして私自身気に入っている一枚です。このカードはデッキに組み込んだいかなるカードをも凶器へと変貌させてしまいます。それでは 【4-015H】 シャドウ を掘り下げていきましょう。

 『FINAL FANTASY VI』におけるシャドウは謎に包まれた過去を持つ暗殺者です。最初にシャドウと遭遇する際にエドガーが「金のためなら親友でも殺しかねない」と語っていたほど、非情なアサシンという設定です。ただ、愛犬インターセプターには心を許しており、一概にそう言えないのかもしれません。【4-015H】シャドウは火属性のカードなのですが、皮肉なことに、作中では火事の家からパーティーを救出した場面も描かれており、後日、インターセプターを助けるための行為だったに過ぎないと述べています。

 今回のカードのアビリティは『FINAL FANTASY VI』のコマンドアクションに準じるものであるため、彼の過去をより深く知るにはゲームをプレイして頂くしかありません。ゲームの中では、使用可能なアイテムの種類以外にも、各キャラにオリジナルコマンドが与えられています。シャドウにはインターセプターが付いている以外に「なげる」というコマンドが備わっており、発動することで言葉通りのアクションが放たれます。というのも、手持ちのアイテムを選択して投げることで、異なるダメージを相手に与えられるのです。

 それでは、カードの詳細を見てみましょう!

【4-015H】シャドウ

 【4-015H】シャドウは4CPの火属性フォワードで、パワー7000と先制攻撃に加えて、「火属性CP2つを支払い、手札を1枚ゲームから除外する:フォワード1枚を選ぶ。それに除外したカードのコスト1につき、1000ダメージを与える」というアビリティを持っています。

 『FINAL FANTASY VI』のアビリティ「なげる」のように、このアビリティによって相手のフォワードに対して不要なカードを”投げつける“ことができるのです! 特定のカードが上手くハマらないときに”なげる”ことで、何かしらの使い道を見出すことができるのです。

 【4-015H】シャドウは先制攻撃を持つのでその価値はさらに高まります。なぜなら、彼自身のパワー7000だけでは除外できないほどのパワーを持つ対戦相手のブロッカーや、シャドウにブロックされているアタッカーに向けてカードを“なげる”ことができるからです。
 先制攻撃によって与えるダメージは効果的に加算されます。例えば、対戦相手のフォワードに向けて4CPのカードを投げることで、相手からのダメージを受ける前に 【4-015H】シャドウは 11000のダメージを与えてくれることを意味します。

 『FINAL FANTASY VI』の仲間たちのことは、どうとも思っていないとシャドウは公言していますが、『FF-TCG』における『FF VI』の面々は、彼と一緒に布陣に加えるのに最適なカードと言えます。

『FINAL FANTASY VI』の仲間たち

 【4-007H】カイエンは3CP、パワー7000でブレイブを持つ火属性のフォワードです。また、あなたのコントロールするカイエン以外の 【カテゴリ(VI)】のフォワードにもブレイブを与えてくれます。すなわち、【4-007H】カイエンを布陣に加えていれば、【4-015H】シャドウは立て続けにアタックし、ブロックもできるようアクティブ状態を保てることを意味しています。

 【4-007H】カイエンのスペシャルアビリティ「必殺剣一牙一」を発動することで、「フォワード1体を選ぶ。あたなの次の第1メインフェイズ開始時にカイエンがあなたのフィールドにいる場合、それをブレイクする」ことができます。対戦相手の第2メインフェイズで使用すれば、相手が【4-007H】カイエンを対処しない限り、フォワードを失う恐れのある状況を作ることができます。

 それ以外にも【カテゴリ(VI)】のフォワードが欲しいところですが、【4-004H】エドガーも検討するにはよいカードです。5CPでパワー7000ということで、やや小さくはあるのですが、「EXバースト」のアビリティーによって「エドガーがフィールド出たとき、【カード名(マッシュ)】1枚をサーチし、手札に加えてもよい」ことになります。また、【4-004H】エドガーをダル状態にすることでフォワード1体を選び、それに2000ダメージを与えられるため、【4-015H】シャドウととても良い相乗効果を生みます。また【4-004H】エドガーのスペシャルアビリティ「ドリル」は、火属性のCPを2つとCPを1つ支払い、エドガーをダル状態にすることが条件になるのですが、「フォワード1体を選ぶ。それをブレイクする」ことができます。エドがーの「ドリル」を使うことで、対戦相手のパワーに関わらず、如何なる障害をも突き抜けることができる、ということですね。

 【4-021L】マッシュは現在『FF-TCG』の中でもっとも強力な火属性フォワードの一人です! 4CPでパワー8000を持つ彼は、一見そこまで強力な存在に見えないかもしれません。しかし、「マッシュがフィールドに出るかアタックしたとき、あなたのコントロールするフォワード1体を選ぶ。このターン、それはブレイクされない」とあります。【4-021L】マッシュを布陣に加えれば、攻撃を仕掛けているフォワードを失うことを恐れずアタックすることが可能になります。さらに、【4-021L】マッシュがアタック中であれば、火属性のCPを1つ、無属性のCPを1つ支払うことで 「ターン終了時までマッシュのパワーを+2000する」 ことができるのです。

 なお、【4-021L】マッシュがアタック中に火属性のCPを2つ、無属性のCPを2つ支払うことでスペシャルアビリティ「鳳凰の舞」を発動させ、「すべてのフォワードに8000ダメージを与える」ことができます。ただし、敵、味方問わずフォワードにダメージを与えるため、このスペシャルアビリティは自身のフォワードがそろっているときに使うと危険です。一方で、相手フォワードを防御するのに苦戦している際に敵のフォワードを一掃するにはよい手段となります。


「なげる」のに適したカード

 そして、【4-021L】マッシュのアビリティと合わせて「なげる」カードとしてCPの高いカードを手札に入れたいところです。『FF-TCG』に登場する高コストのカードを手当たり次第入れれば良いと感じるかもしれませんが、仮に 【4-015H】シャドウを使えなかったとしても活躍してくれるカードを選択するのが良策です。

 【1-018L】バハムートは9CPで火属性の召喚獣であり、最大2体までのフォワードに対して10000ダメージを与えます。「このターン、それらがフィールドからブレイクゾーンに置かれる場合、代わりにゲームから除外される」とあります。9CPはかなりコストが高いので、大半の場合は【4-015H】シャドウと一緒にプレイして9000ダメージを相手に与える形で使うことになりますが、ゲーム終盤であれば、対戦相手のフォワードを2体排除する素晴らしい手段にもなります。

 【1-186L】セフィロスは8CPの闇属性フォワードで、【4-015H】シャドウとの相性も抜群です。パワー8000と先制攻撃を持つ【1-186L】セフィロスは、冒頭で説明したシャドウの使い方と同じように扱えます。また「セフィロスがフィールドに出たとき、バックアップ1体を選ぶ。それをブレイクする」ことができます。こうすることで妨害になり得るカード、例えば相手に向けて放ったダメージを無効にする【1-171H】ミンウなどに対処するのに役立ちます。また、セフィロスはCPを生み出すために使うことはできず、2体以上フィールドに出せないため、8000ダメージを与えるために”なげる“には最有力候補になります。

 【1-186L】セフィロスと一緒に使うことを考えると、【3-147L】戒律王ゾディアークが相性のよいもう一枚の闇属性カードです。過去の『Card of the Week(今週の一枚)』で既に取り上げているので【3-147L】戒律王ゾディアークは通常であれば、7CPではあるものの、闇属性のフォワードをコントロールしている場合は4CPになることはご存知の通り。【3-147L】戒律王ゾディアークを使って「対戦相手のコントロールするすべてのフォワードをブレイク」できますが、「あなたのこの効果によってブレイクされたフォワードの数と同じ点数のダメージを受ける」ので気を付ける必要があります。勝利を収めるために【3-147L】戒律王ゾディアークは素晴らしいカードですが、リスクも高く、時と場合によっては使用できないカードです。そのような状況下、【4-015H】シャドウを使って ”なげて“ 7000ダメージを与えましょう。【4-015H】シャドウは 【3-147L】戒律王ゾディアーク をデッキに入れることによるリスクを排除してくれて相互的な利益を生む状況を創出してくれます。

 もちろん、【4-015H】シャドウを使えば言葉通りいかなるカードを投げつけることができますけどね! 皆さんはシャドウと一緒にどの様なカードでデッキを組みますか?
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 それではまた来週!

 ~RB