第54回:プロデューサーから 第8回 ~『世界選手権フォーマット』~

 みなさんこんにちは。今回は臨時コラム『プロデューサーから 世界選手権フォーマット』をお届けします。世界選手権専用の特別フォーマット、結構特殊な形なのでみなさんいろいろ思うところはあるでしょう。そこで今回はなぜ世界選手権がこのフォーマットになったのかをご説明していきたいと思います。

参加者は世界最高の16人

 ここで改めて言うまでもありませんが、世界選手権に出場する選手たちは現時点で世界トップレベルのメンバーなわけです。ですので、彼らが戦うにふさわしい、より戦略性の高いステージを用意するべきだと考えました。それが今回の3つの違ったデッキを使うという形式なのです。対戦相手のデッキに対応して対戦ごとにカードを差し換える、いわゆるサイドボードを使用する案や、ドラフトなどのフォーマットも使い、複数のフォーマットで対戦する方法も考えました。

 ただ、サイドボードに関しては現状の『FF-TCG』がそれを使用することを前提としていないこと。つまりサイドボード有りでのゲームバランスが保障できないという問題点があります。また、そのほかのフォーマットを使用するという案は普及している地域としていない地域の差が大きく、練習する機会だけで考えてみても公平とは言えません。そういうわけで、デッキを3つ使う今回のフォーマットが採用されることになったのです。

競技性はある?

 さて、このフォーマットに関して「世界選手権」で使用するほどの競技性はあるのか? というところも疑問かもしれません。これはもうはっきり言ってしまいましょう。高い競技性があります。このフォーマットの要点を改めて書きだしてみます。

1:デッキは3つ用意し、同じカードは3つのデッキ合わせて3枚までしか入れられない。
2:2本先取で、1度使ったデッキはその対戦中に再度使うことはできない。勝っても負けてもデッキを変えなければならない。

 要するに違うデッキを3つ使う2本先取のトーナメントということになります。デッキが3つ必要ということは、まずそのプレイヤーのデッキ構築能力が試されます。そしてそれらを使いこなせるプレイング技術もです。どちらもデッキが1つならある程度は精度を上げることができますが、3つとなるとなかなか難しいものです。トッププレイヤーならではといえるでしょう。見る側としては16名がどのようなデッキ選択をしてくるのかから注目です。

 そしてもう1つ。試合でのデッキ選択も楽しみの1つです。1本目はともかく、2本目以降はそれまでに使ったデッキから、対戦相手のデッキもある程度絞ることができます。対戦相手のデッキを予測しつつ使用するデッキを選び、予想したデッキの動きに合わせてプレイングを柔軟に変える。これができる人ほど勝利に近づくわけです。これ以上戦略性、競技性が問われることがあるでしょうか。世界レベルの読みあいが見られるのは世界選手権ならではでしょう。

試合時間

 そして最後に試合時間の新たな試みにも触れておきましょう。決勝ラウンドでは1マッチの合計時間ではなく、1ゲームごとに40分間の時間が与えられます。テーブルごとに時間進行が違ってくるためスイスラウンドでは採用できませんが、1ゲームごとに区切るという新たな試みはデッキを変える今回のフォーマットにはうまくはまるのではないでしょうか。

 このように今回の世界選手権では競技性を高めるためにさまざまな工夫をしてあります。ルールだけ読むとまだ疑問などがあるかもしれませんが、実際にやってみると非常にエキサイティングなフォーマットですので、ぜひこれを攻略して世界一の座を掴んでください!

 追記:なお、今回のトーナメントでは参加者の負担軽減のために、カードの貸し出しを行ないます。トーナメント中にレンタルしたいカードがあるプレイヤーはデッキ登録用紙提出の際に申し出てください。