第340回:『MASTERS 22-23 千葉』トーナメントレポート

 『第四期名人戦決定戦』が幕を閉じ、新たな"FFTCG名人"が決定したのも束の間、新たな公式トーナメント『MASTERS 22-23』が開幕しました。今シーズンは残りの2022年中に前半戦、年明け以降に後半戦をそれぞれ12会場ずつ、計24会場で予選大会を開催し『MASTERS 22-23 FINAL』で日本一のプレイヤーを決定します。

 今回は開幕戦となった『MASTERS 22-23 千葉』(9月18日)のもようをお届けいたします。

MASTERS 22-23 千葉【スタンダード】

 9月18日、千葉県千葉市の「千葉市文化センター」にて『MASTERS 2022-23 千葉』(スタンダード)が参加者46名によるスイスドロー6回戦+決勝トーナメント3回戦で開催されました。数年ぶりに"始まりの地"千葉で公式トーナメントのシーズン開幕を迎えることができました。  

 「反撃の雄たけび」環境でのスタンダードの公式トーナメントは前週の「第四期名人位決定戦」でスタートしたばかりということで、まずは前環境で活躍したデッキをアップデートして持ち込んだプレイヤーが多かったようです。中でも強力な全体ダメージを放てる【17-063R】ルッソを手に入れた風属性のデッキ、構築自由度が高く新しいカードを試しやすい「モールズの夜会」に人気が集まりました。

参加者のデッキ分布は以下のとおりです。
11名:「モールズの夜会」
6名:「風単」
4名:「火土アバランチ」
3名:「風氷」
2名:「土雷」「火風水光の戦士」「火氷IV」「火土水」
1名:「火単ルッソ」「火単侍」「土単」「水単」「風水」「土水」「火水」「火雷」「水氷」「雷水」「氷土」「土水バイキング」「風土スカリー」「風雷忍者」

 6戦全勝のプレイヤーがいない激戦となりましたが、1位通過は"第四期名人"kakkaさんの「火土アバランチ&モールズの夜会」というひときわ目を引くデッキでした。また「風氷」は使用者全員がトップ8入りしており、有利とされる「モールズの夜会」が多い状況にマッチしていたようです。

 開幕からそうそうたる顔ぶれが並ぶ決勝トーナメントとなりましたが、決勝戦まで勝ち上がったのは「氷土」のえあさんと「火土水」のひれひれ(∵)さんとなりました。両者ともに風属性のデッキと「モールズの夜会」の海を泳ぎ切っての決勝進出ということで、今後のメタゲームを占ううえでも注目の一戦となります。

 1ゲーム目は後攻のひれひれ(∵)さんの初動【15-083L】リディアでいきなりゲームが動きます。1枚目のリディアこそ【9-025H】ザルエラで除去されますが、即座に2枚目のリディアと【15-119L】ポロムを展開してプレッシャーをかけ続けます。えあさんも【15-082H】ヘカトンケイルで盤面を取り返そうとしますが、これは【17-070R】タイタンの全体強化でしのがれます。頼みの綱の【13-028L】ファイサリスも【12-002H】アマテラスで対処されてしまったところでえあさんが投了。ひれひれ(∵)さんが1ゲームを先取しました。

 2ゲーム目もひれひれ(∵)さんは後攻1ターン目の【15-083L】リディアからスタート。今回は即座に【15-084L】ロベルアクベルで対処され、そのまま残ったロベルアクベルが【15-024R】オーファンとともにアドバンテージを稼ぎ始めます。しかし、ひれひれ(∵)さんのEXバーストの採用枚数が多いこともあり、えあさんは手札こそ空なもののリディアと【15-011L】パロムがいるひれひれ(∵)さんのフィールドに攻め込むに至りません。こう着した状態が続いた後に【12-002H】アマテラスでロベルアクベルが除去されたタイミングでえあさんは【17-076H】マトーヤ [I]をキャストし、盤面は更地になります。
 その後も【17-123L】ミンウの守りを【17-079L】闇の王が貫通するなど消耗戦が続きましたが、手札0枚から【4-128C】コヨコヨを引き当ててEXバーストにも恵まれたひれひれ(∵)さんがいち早くリソースを回復し、フォワード陣で強固な盤面を作り上げて勝利しました。開幕戦での優勝、おめでとうございます!



 動き始めた『MASTERS 22-23』、今週末は3連休最終日の9月25日に兵庫県神戸市(L3構築)で開催されます。L3構築は公式トーナメントでは初の採用となるフォーマットで、以前の『自宅名人戦』のころとはまったく異なる3セットのカードプールから、どのようなデッキが飛び出してくるのか注目です。

 新たなシーズンも、皆さまのご参加をお待ちしております!

『MASTERS 22-23 千葉』トップ8デッキリスト【スタンダード】