第257回:Card of the Week 今週の一枚(2020/10/02) 

 皆さん、こんにちは! 私RBがお届けする『Opus XII ~クリスタルの目覚め~』の『今週の一枚』はこれで最後となります! 今回のシリーズも楽しんで執筆させてもらいました。
 本来は、前回紹介した多属性カードの【12-124L】サンクレッドで私の番を締めくくる予定でしたが、私がもっとも好きな『FF-TCG』のベテランアーティストの1人である泉沢康久さんの真新しいアートを紹介したうえで幕を閉じたいと思います。紹介する1枚は【12-096H】クイーンアチョです。さっそく見ていきましょう!

【12-096H】クイーンアチョ

 なんとすばらしいアートなのでしょう!? この新たな【12-096H】クイーンアチョの背景に描かれている建築物や水面下の世界は、前面のキャラクターに引けを取らないほど素敵です。『WORLD OF FINAL FANTASY』を題材とした描き下ろしアートのカードはどれもこれも、同作を再びプレイしたいという気持ちをかきたててくれます。

相性のいいカード

 【12-096H】クイーンアチョは、コスト4、パワー8000のフォワードで、【カテゴリ(WOFF)】の【ジョブ(女王)】です。彼女は次のアビリティを持っています。
「クイーンアチョはすべての領域でモンスターでもある。」これはつまり、彼女はどこにいてもフォワード兼モンスターであるということです。たとえデッキの中でも、ブレイクゾーンにいても、手札の中でも、フィールドに出ていても、どこにいようと関係ありません。

 また、【12-096H】クイーンアチョは次のオートアビリティを持っています。「クイーンアチョがフィールドに出たとき、あなたのブレイクゾーンにあるコスト2以下のモンスター1枚を選ぶ。それを手札に加える。それがフォワードでもある場合、代わりにそれをフィールドに出す。」 興味深いことに、【12-096H】クイーンアチョに記載されているこのアビリティの文言には【カテゴリ(WOFF)】と明記されていないものの、これは【7-004C】イフチー、【7-038C】ブリザ、そして【7-093C】サンダといった既存の【カテゴリ(WOFF)】キャラクター3体に、ダイレクトに働きかけます。【12-096H】クイーンアチョ同様、これらのカードは(ブレイクゾーンにいても)フォワード兼モンスターとみなされるため、【12-096H】クイーンアチョのオートアビリティでこれらのカードがブレイクゾーンから選ばれた場合は、手札に入るのではなく、そのままフィールドに出すことができます。
 これはデッキにおいて水属性を火、氷、あるいは雷属性のいずれかと組み合わせて、それぞれにおいてイフリート、シヴァ、ラムウを召喚獣としてデッキに入れている場合に非常に価値あるものになります。その中でも水/火属性のデッキは、【10-017R】ラァンおよび【10-020L】レェンを入れておけば特によい組み合わせになると思われます。一般的に【カテゴリ(WOFF)】は火/土属性のデッキとして組まれることが多いものの、【12-096H】クイーンアチョのおかげで、モンスターに焦点を当てた【カテゴリ(WOFF)】デッキを組むことができるようになるでしょう。

 また、モンスターを中心としたデッキを組み立てるとなると、一部の【カテゴリ(VI)】キャラクターもうまく機能します。 【4-123H】ガウは【12-096H】クイーンアチョ同様、モンスターをフィールドに戻すという点で効果的に機能するだけでなく、フィールド上のモンスターが多ければ多いほど強化されていきます。【11-124H】リルムや【4-144H】リルムもモンスターをフィールドに出すうえで役に立ちます。さらに【4-144H】リルムは、自身のオートアビリティによって【12-096H】クイーンアチョを見つけ出すこともできるのです!

 モンスターデッキは風変わりなプレイスタイルにつながりがちですが、【12-096H】クイーンアチョが【カテゴリ(WOFF)】のモンスターにもたらすサポートを考えると、これからさらに多様性が生まれるのではないでしょうか。いかがでしたか? この女王は、あなたの次のモンスターデッキに君臨しそうでしょうか? 3つ以上の属性で構成されるデッキにさえ登場するかもしれませんね!



私が執筆する『Opus XII』の『今週の一枚』はこれが最後となりますが、コラム自体はまだあと2本あります。
来週は、Timが強力な多属性カードを紹介してくれます。必見ですよ。 それでは、またお会いしましょう!

~RB