第256回:Card of the Week 今週の一枚(2020/09/25) 

 皆さんこんにちは。『FF-TCG』プロデューサーの景山太郎です。発売日が4か月スライドした『Opus XII ~クリスタルの目覚め~』ですが、いよいよ近づいてきました。長らくお待たせしていますが、もう少々『今週の一枚』でお楽しみください。今週紹介するカードは土属性と雷属性の多属性カード【12-121R】ノクティスです。

【12-121R】ノクティス

 以前にこのコーナーでノクティスの父親である【12-122L】レギスを紹介しました。彼が土属性と雷属性の多属性カードだったことを覚えている方も多いと思いますが、せっかくなので親子で同じ属性にしてみました。このカードに使用されているイラストはディシディアファイナルファンタジー4周年記念の際に倉持諭さんによって描かれたカードで、倉持さんは『FF-TCG』初登場となります。このカードにはフルアートバージョンもあります。美麗イラストをテキストフレームなしで見られますのでぜひご期待ください!


相性のいいカード

 さて、それでは【12-121R】ノクティスのカードとしての効果を見ていきましょう。ノクティスは2つのアビリティを持ちます。1つめはフィールドに出たときのオートアビリティで、ブレイクゾーンから【カード名(ノクティス)】以外の【カテゴリ(XV)】のフォワードを手札に加えることができます。実質1コストでパワー7000というのは多属性カードならではのスペックという感じがします。フィールドに出たときのオートアビリティなので、ノクティスを出すために手札から捨ててCPにしたカードを拾うことができるのもありがたいです。
 しかしせっかくですからただ拾うだけでなく戦術的な使い方を考えてみましょう。すぐに思いつくのが【11-097H】ニックスです。ニックスは【ジョブ(王の剣)】をブレイクゾーンに置きますが、そのカードを【12-121R】ノクティスの効果で再び手札に加えることができます。何しろ【ジョブ(王の剣)】は基本的に全員【カテゴリ(XV)】だからです(とりあえずここでは【3-065L】バッツのことは忘れてください。とてもいいカードですが)。【11-097H】ニックスの効果で自身をブレイクゾーンに置いてフォワード1体をブレイク。【12-121R】ノクティスで【11-097H】ニックスを拾いあげて再利用。という動きも考えられます。
 また、スペシャルアビリティを持っているキャラクターとの相性も悪くありません。スペシャルアビリティのコストとして使われたカードを手札に加えれば再度スペシャルアビリティを使用することができます。今のところ【カテゴリ(XV)】ですと【8-072R】イグニス、【8-074H】グラディオラス、そしてこの前紹介した【12-122L】レギスがいます。なかでも【8-072R】イグニスは自身のアビリティで【カード名(ノクティス)】をサーチすることができるので一緒に使うには最適と言えるでしょう。

 そして【12-121R】ノクティスが持つもう1つのアビリティもオートアビリティです。「ノクティスがパーティーを組んでアタックしたとき、ターン終了時まであなたのコントロールするすべてのフォワードのパワーを+2000し、ヘイストを与える。」という効果になります。
 パワーが上がるのも強いですが、ヘイストを与えるアビリティは場合によってはゲームの勝敗を決するだけの力があります。ただ、土属性と雷属性にはパーティーを組むことによってなんらかの効果を発揮するカードはあまり多くありません。使用する属性を広げて、以前RBが紹介してくれた【12-105L】ユウナを入れるという選択肢もありえそうです。
 ただ、1つめのアビリティのことを考えるとパーティーでアタックすることにノクティス以上の付加価値を持たせるよりは、【カテゴリ(XV)】のカードを多めに採用して無理なくパーティーでアタックできるときにする、という考えのほうがいいかもしれません。【11-091R】グラウカを利用して複数のフォワードを展開してから【12-121R】ノクティスでパーティーを組んでアタックという流れはなかなか強いのではないでしょうか。














 今回の【12-121R】ノクティス、いかがだったでしょうか。イラストの強さはもちろん、カードのアビリティも可能性を感じさせる1枚かと思われます。

 次回はRBが描き下ろしのカードを紹介してくれますのでお楽しみに!