第235回:プロデューサーからスペシャル Vol.6 COVID-19と『FF-TCG』

 皆さんこんにちは。『FF-TCG』プロデューサーの景山太郎です。一週お休みをいただいたこのコラムですが、本日はこのシリーズを始めることになったきっかけであるCOVID-19、いわゆる新型コロナウィルスと今後の『FF-TCG』について語っていきたいと思います。なるべく堅苦しくないように書いていきますので最後までお付き合いください。

イベントの延期と中止

 昨年12月に流行の兆しを見せてから5か月。ご存じのとおりまさに世界中でこのウィルスが蔓延しています。多くの巨大都市がロックダウンし自由な外出や買い物が制限され、仕事すらも在宅が推奨されています。僕自身も精神的な疲労が大きく仕事に限らず日常生活をこなしていくうえでのパフォーマンスが大幅に落ちていることを実感します。このような状況でTCGの大会を開けるわけもなく、世界中で多くの大会が中止、あるいは延期に追い込まれました。

 3月の北米ファンフェア、4月のヨーロッパファンフェアも早々に延期を発表せざるをえなくなり、どうしようもないこととはいえ参加を予定していた方々には今も申し訳ない気持ちでいっぱいです。さらに今後中止となるイベントも多く、日本では毎年恒例の『MASTERS』はスケジュールの大幅な修正を余儀なくされています。僕は毎年10回ほど『FF-TCG』の大会などで海外出張をしているのですが、当然ながら今年の出張はまだ0で次はいつに行くかも決まっていません。前述のファンフェアも含め5月までに4か所ほど予定されていたのですがすべて行けずじまいでした。

ブースターの販売時期

 そしてまた、このウィルスの流行はブースターの発売にも大きな影響を与えることになりました。既報ですが『Opus XII クリスタルの目覚め~Crystal Awakening~』の発売日が当初の7月から延期されることになったのです。これには理由がありまして、世界的なロックダウンのため『Opus XI』が行き渡っていないことが挙げられます。
 この状況でさらに新しい弾が出てしまうと『Opus XI』環境がなかったことになります。イベントもなく店舗大会もない。そして次の弾が出てしまい『Opus XI』は過去の弾になってしまう。最新セット環境で大きな大会で遊べるという楽しみがないのは考えものです。できれば1回くらいは『Opus XI』環境でビッグイベントを経験したいではありませんか。

 そして付け加えるなら、(当初発売予定だった)7月までに販売経路が正常に戻るのか、正常と言わなくてもある程度の流通量を確保できるのか、という部分も多少あります。この原稿を書いている5月15日の時点で経済活動を再開する地域も増えてきたようですが、まだ予断を許さない状況であるのは間違いないでしょう。

コラムと『Opus XII』プレビュー

 さて、現状はこのような状況ですが、それを踏まえたうえで、やれることはしっかりとやり、皆さんと『FF-TCG』を楽しんでいきたいと思っています。
 このコラムもその方法の1つですが、それとは別に『Opus XII』のプレビューも始まりました。発売日が延びているのにプレビューを始めるのは早すぎると思われるかもしれませんが、いつもよりゆったりとしたペースで紹介していくつもりです。今までは僕とRBが投稿していましたが、今回からヨーロッパのTimを加えた3人体制でお送りします。それぞれの個性が出たコラムを楽しんでいただければ幸いです。

公式配信

 コラムと並行して情報を発信できる公式配信もなんとか再起動できないかと考えています。スタジオに集まることは難しいのですが、web会議などで使われているソフトを使えばなんとかなるかもしれません。いっそ僕が個人的にYouTubeやTwitchで配信しようかとも思ったのですが、機材面などを考えるとちゃんと出社できるようになるまでは難しいかもしれません。5分から10分くらいの番組で「『FF-TCG』のカードを使って原作紹介」「1枚のカードができるまで」「今週のオススメカード」のようなネタまで考えているので、いつか披露できるといいのですが(笑)

 収束まではまだもう少し時間が必要かもしれません。しかし、僕もできる限りのことをしていいきますので一緒に頑張っていきましょう。皆さんと皆さんの友人、家族すべての人たちの健康と安全を願っています。