第69回:Card of the Week 今週の一枚(2017/12/21) 

 皆さん、こんにちは! RBです。今週お届けする『Card of the Week(今週の一枚)』では、ロサンゼルスで開催された『Petit Cup』でAzul Besaresさんを優勝に導いた一枚について話したいと思います。
 モンスターカードが環境にどのような影響をもたらすのかについて様々な予想がされてきましたが、『Petit Cup』でAzulはモンスターカードを2枚フル活用していました。
 今回の記事ではその内の一枚、【4-111H】ベヒーモスに焦点を当てたいと思います!

 ベヒーモスは『FINAL FANTASY II』のボスとして登場して以来、シリーズを通しておなじみのモンスターです。
 ベヒーモスはまた、初代『FINAL FANTASY』のイラストにも描かれており、『FINAL FANTASY』シリーズで最も長く登場しているモンスターの1体と言えます。
 敵としてのベヒーモスはこちらの攻撃に応じたカウンター攻撃をしてくる事が多く、頑丈で倒すのが難しく、野獣のような見た目にも関わらず強力な魔法を駆使して攻撃してきます。
 抵抗なくして屈する事はなく、向かってくる相手に多量のダメージを与えずには倒れないようなモンスターです。

 では、カードを見ていきましょう!

【4-111H】ベヒーモス

 【4-111H】ベヒーモスは3CPの雷属性のモンスターで、雷のCP1つを支払うことでフォーワードに変わります。
 アビリティを読むと「ターン終了時までベヒーモスは『ベヒーモスがフォワードからダメージを与えられたとき、そのフォワードに与えられたダメージの半分のダメージを与える(1000未満は切り上げる)。』を持つパワー8000のフォワードとしても扱う。このアビリティは1ターンに1度しか使えない」とあります。このフォワードとなった【4-111H】ベヒーモスのオートアビリティによって、戦闘する際に1体のみでベヒーモスのダメージに対抗できるようなフォワードはあまりいません。

 また、【4-111H】ベヒーモスをフォワードに変えるタイミングはプレイヤーが任意で選べるため、対戦相手の用意しているフォワードを排除する手段の多くは【4-111H】ベヒーモスに使いづらく、使うためにはまず【4-111H】ベヒーモスをフォワードにするよう仕向けないといけません。
 これによって、【1-107L】シャントットを使用してフィールド上のフォワードを一掃するといった定番の戦略や、【3-032R】シヴァのように複数のフォワードを選択するカードを使用されたとしてもフォワードになっていない【4-111H】ベヒーモスはそれらのカードの影響を受けません。
 このように【4-111H】ベヒーモスはとても強力なモンスターであるだけではなく、対処することがとても難しいのです。

【4-111H】ベヒーモスと相性の良いカード

 【4-106C】ドラゴンは【4-111H】ベヒーモスを守れるよいモンスターカードですが、同時に【4-111H】ベヒーモスを取り除くためにも使えるカードです。
 雷属性のCPを1つ支払うことでコスト4以下のモンスターをブレイクできるため、対戦相手が【4-111H】ベヒーモスをフォワードに変えた瞬間に、それをブレイクすることができます。
 また、対戦相手も【4-106C】ドラゴンを使用していた場合、自身の【4-106C】ドラゴンを使用することによって相手の【4-106C】ドラゴンをブレイクし、安心して【4-111H】ベヒーモスをプレイすることができます。【4-106C】ドラゴンはさらに雷属性のCPを1つと、もう1つCPを支払うことでコスト4以下のフォワードをブレイクできるため、対戦相手の盤面を抑えるためにもデッキに加えるよいオプションとなります。

 次にデッキに入れておきたいカードはロサンゼルス『Petit Cup』の優勝者と同じ名前のフォワード、【4-098H】アスール(英語名「Azul」)です。
 【4-098H】アスールはフィールドからブレイクゾーンに置かれたとき、自身のブレイクゾーンにあるコスト3以下の雷属性のモンスターを1枚選び、それをフィールドに出すことが可能になります。よって、【4-098H】アスールがブレイクされたとき、アスールが変身するかのように、ブレイクゾーンにある【4-111H】ベヒーモスをプレイできるようになります。さらに、【4-111H】ベヒーモスは複数体展開できるので、フィールドにベヒーモスがいても、【4-098H】アスールは問題ありません。

 また、【ジョブ(ツヴィエート)】の【4-098H】アスールを使用することを想定すると、雷属性の3CPバックアップで、【ジョブ(ツヴィエート)】のカードをサーチできるといった「EXバースト」を持っている【4-120R】リストリクターを使うこともよさそうです。シェルクやロッソなどほかのツヴィエートと合わせてみてもいいでしょう。


そのほかの組み合わせ

 ほかにも【1-150R】ルールーは相性がいいです。【1-150R】ルールーは雷属性の3CPバックアップで、コントロールするすべての雷属性のフォワードのパワーを+1000します。複雑なアビリティを持っているカードではないものの、既に脅威的な存在である【4-111H】ベヒーモスを更に大きな脅威とします。
 パワーが9000もあれば、【4-111H】ベヒーモスはパーティーをも倒す力を持つため、【4-111H】ベヒーモスが攻撃をブロックできる状態にあれば対戦相手にとってもパーティーでのアタックが仕掛けづらくなります。

 また、雷単を使用する場合、【2-099L】イデアは基本的に入れておきたいカードです。雷属性の6CPのフォワードとして、パワー6000そのものは弱いですが、彼女はその「EXバースト」によってレジェンドステータスが確証されています。
 【2-099L】イデアはフィールドに出たとき、自身のコントロールする雷属性のバックアップの数以下のコストの、対戦相手がコントロールするフォワードを1体選び、それをブレイクすることができます。ゲーム序盤ではこのアビリティはさほど強くはありませんが、バックアップの枚数が5枚になった瞬間に【2-099L】イデアは5CPのフォワードを瞬時にブレイクできるようになります。
 彼女の「EXバースト」は盤面を完全にひっくり返すことが可能なため、【2-099L】イデアがデッキに含まれている場合はなるべく早めにバックアップを5枚プレイするように心がけましょう。【4-111H】ベヒーモスのアビリティを使用するためにも元からバックアップは沢山欲しいため、【2-099L】イデアと【4-111H】ベヒーモスは本当に相性のよいカードとなっています。

 最後に、もとから強いカードでしたが、【4-111H】ベヒーモスの登場によってさらに本領を発揮している召喚獣が【3-112H】審判の霊樹エクスデスです。【4-111H】ベヒーモスをフォワードに変える前に使うことによって、「3」が選ばれたとしても【4-111H】ベヒーモスがブレイクされることはありません。【4-111H】ベヒーモスで攻撃を仕掛ける前に【3-112H】審判の霊樹エクスデスを使うことによってフィールドを一掃することも可能です。

 いかがでしたか? 【4-111H】ベヒーモスは皆さんの雷デッキに加えたいと思っているモンスターでしょうか? また、【4-111H】ベヒーモスをすでにデッキに加えている皆さんはどのように使用にしているのでしょうか? facebook.com/FinalFantasyTCGに是非コメントを寄せて下さい!

 「Card of the Week(今週の一枚)」は年末年始の間はお休みしますが、2018年にまた多くの『FF-TCG』記事を掲載します。『Opus V』の内容の公開も近々あるかもしれないですね。

 では、また来年お会いしましょう!

 ―RB